天才と変人の間にあるもの

 さて、週の後半は、会社には行っておりませんが、事前に決まっていた打ち合わせもあり、半分仕事のようなこともしていました。その際に、初めて訪れたのが「東京大学数物連携宇宙研究機構」、通称「IPMU」です。ここの建物は凄かった……。

 研究棟に一歩足を踏み入れてみると、至るところに黒板やホワイトボートが並べられています。もちろん、ただ並んでいるだけではなく、そこにはアルファベットや数式がギッシリと。ええ、何が書いてあるのかはもちろんわかりません。

 研究棟内に設置してある、ゆったりとしたオープンスペースでは、日本人(おそらく)とアラブ系の外国人が、黒板に謎の記号を書きなぐりながら真剣な議論が展開されている(ように見えました)。

 飛び交う言語も掲示物もほとんどが英語。黒板には意味不明の数式。あらゆる状況が私には理解不能なため、確信をもって発信できる情報はひとつもないことをご了承ください。日本にいるとは思えない環境に、面食らっていました。

 とにかく驚いたのは、どこに置いてある黒板にも数式が書き込まれていたことです。環境だけであれば、どの大学でも用意することはできると思いますが、目的なく歩いている途中、思いついたことを突然書き留めるような人材を揃えることは、なかなかできません。

 まさに『ビューティフルマインド』(新潮社)の世界です。一見するとただの「変わり者」にしか見えませんが、天才はこうやって育つのかとしみじみ思いました。日本にもこんな大学が増えてくればと楽しみです。

「ぶっちぎりキャラメル」!
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 最後に、『ぶっちぎり理論38』の著者、後田良輔さんから「ぶっちぎりキャラメル」をいただいてしまいました。先日の日記で風邪を引きましたと書いたところ、「これで栄養を」というメッセージとともに。

 なんたるお気遣い。そしてサプライズ。いつもどおり遠慮なく、とてもおいしくいただいてしまいました。後田さん、ありがとうございます!

今週の気づきと来週以降のテーマ
・ 肉より魚の年齢になってきました
・ 子どもの名前を考えるより、妻を探せ
・ 天才と変人は紙一重

(本連載は毎週水曜日更新です。ちょこちょこ「独り身」「彼女欲しい」といったネタを挟んでくるのですが、これは結局どうしたいということなのか、はっきりしてほしいですね。)