行動力にあふれた
「六白」としての生きざま

 瀬戸内寂聴さんは1922(大正11)年5月15日生まれ。9codeは「天の六白」です(すべての人が生年月日で9タイプに分かれる判定法は本書にあります)

 若い人の中には、寂聴さんのことをよく知らない、という方もいるかと思いますので、まずは簡単にご紹介しましょう。

 寂聴さんの人生はひとことで言うと、波乱万丈。
 その人生を前半と後半に分けるとすると、出家した1973年、51歳の時がそのターニングポイントにあたります。
 出家前は、作家「瀬戸内晴美」として生きた時代。
 出家後は、「瀬戸内寂聴」として作家兼僧侶として生きている時代です。
 前半の人生は、昭和の戦争時代を生き抜き、戦後は作家活動をしつつ、今でいう“週刊誌ネタ”“ワイドショーネタ”にぴったりなスキャンダラスな人生でした。
 出家後からは、京都の嵯峨野に庵を構え、仏の道と作家の道、そして社会奉仕、社会活動の道を歩んでいます。

 さて、「9code」ですが、「天の六白」の一番の特性は、「創造力」「行動力」です。
 この創造力という点で、寂聴さんは、作家としてその能力をいかんなく発揮されています。
 その作品数は、400を超えているといわれているほどですから。
「行動力」のほうも、“晴美時代”はドラマチックすぎるほどで、それは愛に貪欲であり自分に正直だったからなのでしょう。
 この内容は、寂聴さんが1963年、「女流文学賞」を受賞した『夏の終り』に詳しいので、ここでは触れないでおきますが、当時も今の時代も衝撃的なのは確かです。