朝日新聞とも戦い勝利した
「五黄」の屈強なマインド

「ガイアの五黄」の特性であげられるのは、もともとの強いエネルギーを持っていることからくる意志の強さと、ものごとの最後まであきらめない、ひるまない、めげないという精神的な強さです。

 池上さんのこうした芯の強さを象徴する出来事が、2014年8月にあった「朝日新聞」とのやりとりです。
「朝日新聞」が自紙に掲載した慰安婦問題の検証記事について、池上さんが「朝日新聞」への批判記事を池上さんのコラム「新聞ななめ読み」に掲載しようとしたところ、「朝日新聞」が掲載拒否したのでした。
 これに対して池上さんは、コラムの打ち切りを表明してご自分の意志を貫きましたが、この直後から「朝日新聞」の対応に世間から批判が起こり、結局、「朝日新聞」は池上さんの原稿を掲載することになったのです。
 この事件は、池上さんの不屈のジャーナリスト魂を垣間見るシーンであったと同時に、ジャーナリズムとしてあるべき本来の姿とは何かを考えさせてくれたシーンでもありました。

 池上さんは、こんなふうに何気にプロ根性を見せてくれるところがあって、ニュースをわかりやすく教えてくれる「やさしいお父さん」という顔とは別に見せてくれる。
 緩急併せ持つところに人間味を感じるのです。