あなたが今、所有している物件に北欧のデザイン家具を入れて、鮮やかな色の壁紙に直した部屋があるとします。

 オーナーとしては、お金をかけて工夫をした部屋なので、マイソクで強くアピールするはずだと思うのですが、入居者が物件に求めているのは、北欧のデザイン家具や鮮やかな壁紙ではなく、ごく普通の家具や無難な白の壁紙だったということはよくある話です。

 オーナーと入居希望者との感覚の違い、ミスマッチが起きているのです。

 物件のアピールポイントを間違えると、せっかくつくったマイソクが逆効果になってしまうこともあります。

 つまり、自分でマイソクをつくることは、必ずしも収益につながるわけではないことがわかります。

1つ1つの行動を見直して
賃貸経営の効果測定を行なう

 では、1つのアクションが何らかの収益につながるには、どうすればいいのでしょうか。

 何らかの収益につながる行動というのは、必ずどこかでお金(収益)をもたらしてくれる相手(ターゲット)のニーズを満たしています。

 賃貸経営におけるターゲットは、入居希望者です。情報を提供するときも、入居希望者に伝わるように宣伝をして、集客につなげていくことを考えなければいけません。

 普段、入居希望者に接していないサラリーマンオーナーは、どうやってアピールすれば入居希望者が集まってくるのかがわからないでしょう。

 そうであれば、マイソクを自分でつくるのではなくて、必要な情報を集客のプロの不動産会社に与えてマイソクをつくってもらえばいいのです。

 物件の場所はどこにあって、家賃や管理費はいくらか、設備はどのようなものがあるか、いつから入居できるのか、どんな部屋なのかなど、基本的な情報をまとめて不動産会社に伝えればいいだけです。

 こうすれば時間も労力もかけずに、入居者の募集ができます。