食事や飲酒、喫煙をはじめとする生活習慣に起因した病気を「生活習慣病」といいます。ガンや糖尿病、高血圧症となって表れることが多いのですが、これらは生活習慣を改善することで予防ができ、もし発病したとしても軽い症状で抑えられます。カギを握るのが、食事と運動の見直しです。
まずは、食事をチェック。
(1)塩分や糖分、炭水化物を取り過ぎていませんか?
(2)野菜が不足していませんか?
(3)魚より肉を食べることが多くないですか?
(4)揚げ物やバター、生クリーム、チーズを使った料理を食べることが多くないですか?
特に、塩分の取り過ぎには注意しましょう。料理の味付けは、塩分0.7%の割合がベスト。試しに、200ミリリットルのお湯に小さじ4分の1の塩を溶かし、大さじ1程度の量を口に含んでみてください。これが塩分0.7%の味。この味を舌に覚えさせてください。初めはおいしくないかもしれませんが、慣れるにしたがって素材やだしが持つ本来のおいしさに気づくはずです。
運動についても、毎日の積み重ねが大切。気負わずに続けるには、通勤や外出時に一駅手前で降りて歩くなど、「すぐにできること」から始めるのがコツ。マイペースで習慣にして、じっくり取り組みましょう。
自分の体質を知ることで、生活習慣の見直し方が違ってくることも確か。Aさんはお酒をたくさん飲んでいても健康なのにBさんは病気になった、というように体質には個人差があります。健康で生き生きした毎日を送るために、体質に合わせて生活習慣を見直すことが欠かせません。
● 肥満防止に タケノコと新ワカメのおすまし
材料(2人分):
ゆでたタケノコの穂先50g、新ワカメ20g、削り節ひとつかみ、熱湯2カップ、塩・醤油小さじ1/3、酒大さじ1、木の芽数枚
作り方:
(1)タケノコは長さ3cm、幅2cmの薄切り。新ワカメは硬い筋を取り、長さ3cmに切る。
(2)鍋に削り節を入れ、熱湯を注いで3分置いてからこす。
(3)こしただしを沸騰させ、酒とタケノコを入れ、塩、醤油で味を調える。
(4)ワカメを加えてひと混ぜし、再沸騰したら火を止める。木の芽を添える。