質問で「好奇心」を煽る高等テクニック
ここでは、拙著『最強のコピーライティングバイブル』にて、紹介した実例を1つ挙げよう。
『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』
このコピー(書籍タイトル)の「好奇心」は、「1年間・40偏差値アップ」がポイントだ。
[学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話]
(あなたの現状)⇔(理想の状況)
現在 ←1年間・40偏差値アップ→ 慶應大学
仮に慶應大学の偏差値が70だとすると、現状偏差値30から1年間で急激アップした事実が、「好奇心」というわけだ。
ちなみに2015年に公開された映画の影響もあり、「ビリギャル」は、次の成果を残している。「好奇心」を煽ることに成功したのだ。
●原作発行部数:100万部突破
●映画の観客動員:公開45日で200万人
●興行収入:28.3億人
(出典:2015映画「ビリギャル」製作委員会HP)
拙著『最強のコピーライティングバイブル』では、再現性を高まるため、「キャッチコピー35の型」を実例付きで紹介している。
好奇心を煽る際には、「型27:読み手を試す質問をする」が効果的だ。
「俳優 西岡德馬さんは、何歳でしょうか? 61歳? 66歳? 71歳?」
これは、サプリメントを愛用する俳優を押し出したコピーだ。
エネルギッシュな西岡氏は、一見60代前半に見える。しかし、実は71歳(2018年現在)である。見かけと実際に10歳ほどギャップがあるとすれば、こんな公式が成り立つ。
このコピーの好奇心は、「マイナス10歳」がポイントだ。
[俳優 西岡德馬さんは、何歳でしょうか? 61歳? 66歳? 71歳?]
(あなたの予想⇔(驚きの答え)
予想61歳 ←マイナス10歳→ 実年齢71歳
読み手を試すような質問で「好奇心」を煽り、意外なギャップを浮き彫りにすることで更に興味を喚起する高等テクニックは、好業績を叩き出し続けるサントリーウエルネス社の「十八番」テクニックだ。
本稿で紹介した法則・テクニック等は、拙著『最強のコピーライティングバイブル』の以下を参照されたい。
・キャッチコピー4原則:p76
・ビリギャルの事例:p124-126
・読み手を試す質問:p157-159
法則→事例→効果の3点を理解することで、すぐに現場で再現できるはずだ。