柔軟剤を目安量通りに使っても害に?写真はイメージです

 香りつき商品で体調不良になり、重症になると仕事も続けられなくなる「香害」を低減する対策として、政府・業界が利用者のマナー向上策を検討している。具体的には、洗濯用の柔軟仕上げ剤の容器包装に「周囲の人たちへの影響を考えて使いましょう」などと表示し、適正量での使用を呼びかけるという。

 しかしこの対策は、強い香りが長期間持続する「高残香性柔軟剤」を、目安量通りに使っていれば人の健康にも環境にも悪影響はないという誤解を広げかねない。

 その意味で「むしろ弊害が大きい」と見る被害者が多い。

使い過ぎ注意だけでは
むしろ弊害が大きい

 香りつき商品が原因で化学物質過敏症(MCS)・シックハウス症候群(SHS)・ぜんそく・香料アレルギーなどになる人がここ数年急増し、「香害」は大きな社会問題になっている。