幻の黒毛和牛 隠岐牛が味わえる
Yakiniku Okideli [人形町]

焼肉の達人が見つけた!<br />本当は教えたくないブランド牛にこだわる焼肉店Yakiniku Okideli [人形町]

 中国地方の鳥取和牛はオレイン55、大山黒牛を保有する和牛どころですが、隣県の島根県にも特徴的なブランド牛がありました。その名も「隠岐牛」

 島根半島の北東に浮かぶ島、隠岐。恵まれた大自然環境の中で、一貫飼育が行われ、高品質を誇るのが隠岐牛なのです。島内で年間約1200頭の牛が生産されますが、「隠岐牛」として徹底した飼育が行われ、市場に出るものはその1割程度の120頭程度。まさに幻の黒毛和牛なのです。

精肉店が営む焼き肉屋さんだからこそ、味わえるミネラル豊富な和牛

 それだけ貴重な幻の和牛はなかなか都内では、巡り合わないもの。精肉店さんだからこそ、月に何度か入荷があり、味わうことができるのです。

焼肉の達人が見つけた!<br />本当は教えたくないブランド牛にこだわる焼肉店ミスジ、ランプ、芯ロース、センボン、トモサンカクと赤身肉、霜降りのバラエティに富んだコース
焼肉の達人が見つけた!<br />本当は教えたくないブランド牛にこだわる焼肉店ヒレ これだけ厚みのあるヒレが6,500円のコースに入るのは、嬉しい限り

 島であることを活かしたミネラル豊富なエサをふんだんに食した隠岐牛、Okideliのこだわりはお肉だけではありません。隠岐藻塩米など、サイドメニューなどにもこだわりがあります。

 特に食べて欲しいのが和牛の生ハム。これはなかなか他では、食べられません。調味料にも特徴があり、山葵にレモンにタレは、当たり前。特徴的なのは、藻塩にオニオンソース。自家製オニオンソースはどのお肉につけても美味で、必食です。

焼肉の達人が見つけた!<br />本当は教えたくないブランド牛にこだわる焼肉店牛肉の生ハム。赤身肉の生ハムは珍しい
yakiniku okideli
[住所]東京都中央区日本橋堀留町2-1-1-2 F 藤和堀留ビル2F
[電話]03-6661-2179
[営業時間]17:00~23:00(LO 22:30) *水、土、日、祝日の予約、確認は16時より
[定休日]不定休(年末年始、夏期休業あり)
[平均予算]8,000~10,000円
https://www.facebook.com/Yakiniku-Okideli-846140958836344/

焼肉は上手に焼けると本当に美味しい

 焼肉業界は、従来からの自分で肉を焼く店と、高級店で焼いてくれる店の二極化が進んでいますね。それでもまだまだ自分で肉を焼く店が多いと思います。今回、ご紹介した三田沢、隠岐牛、どれほど素晴らしいお肉を提供されても上手に焼けなければ美味しくなりません。

 『焼肉の達人』(ダイヤモンド社)にも書いたんですが、炭とガスの火の位置を知る、部位ごとの焼き方を理解することは重要だと思います。 この理解をするだけで、美味しいお肉に、たどりつけるのではないかと思います。

 私は焼肉の達人ではありません。過去に出会った達人たちからの教えを本という形にし、皆さんに伝授できればと考えたわけです。『焼肉の達人』には部位ごとの炭とガスの焼き方をコマ送り写真で紹介しています。美味い肉に出会いたい。そして、ちゃんと焼き上げたい。さぁ左手に『焼肉の達人』、右手にトングをとり、美味しくお肉を焼きましょう。焼肉を巡る旅はまだまだ終わらない。

焼肉の達人が見つけた!<br />本当は教えたくないブランド牛にこだわる焼肉店小関尚紀(こせきなおき)
1970年、大阪府生まれ。サラリーマン作家
趣味、焼肉。都内140店舗の焼肉店を訪問するなど独自研究、分析がこうじて、東洋経済オンラインで焼肉記事を連載。たちまち人気連載となった。
焼肉は、メインの肉を焼き仕上げることを客に委ねられるケースが多い、減点法のグルメ。きっちり焼き上げないとせっかくの美味しい肉がもったいないことになってしまうのだが、今まで上手く焼くための指南書が存在しなかった。美味しい焼き方の技術を読者にシェアしたいというのが、本書を書く動機となった。
筑波大学大学院ビジネス科学研究科博士課程後期中退。早稲田大学大学院(ビジネススクール)国際経営学専攻修了[経営学修士]。現在、都内企業に勤務しながら作家として活動。著書に、『「即判断」する人はなぜ成功するのか?』(サンマーク出版)、『世界一わかりやすいゲーム理論の教科書』(KADOKAWA)などがある。