毎月の積み立て資金の出所を聞いてみると、仕送りから捻出するそう。そうなると、生活費や遊びに回るお金が足りなくなるので、その分はアルバイトでカバー(確実に出ていくお金を確実に入ってくるお金で捻出するのは、間違ってはいないが…)。年40万円の限度額を目一杯使って投資をしたいと、張り切っている。

 FP的好奇心から「国民年金保険料は払っているの?」と尋ねてみたところ、「免除の手続きをしています」と言う。う~ん、優先順位が違うかも。まずは、国民年金の保険料を払って、自分で収入を得るようになってから貯蓄をして、余裕資金で「つみたてNISA」、という順番が王道だ。

「つみたてNISAを始めたい大学生」のほか、「つみたてNISAとiDeCo(個人型確定拠出年金)を両方使って、投資を始めたい」と考える大学生や20代前半の社会人は、結構いる。

 対極なのは、本連載のメイン読者である40~50代の男性だ。世代的に仕事が忙しいから投資の勉強をする時間を作りにくいし、子どもの教育費負担が重いため投資に回すお金がない。こうした複数の理由から、「投資未経験者」が多い。

 勤務先に確定拠出年金制度が導入され、自分で退職金の運用をしなくてはいけない状況になっても、40~50代でそれまでに投資の経験がないと興味関心を持てず、「元本確保型」か「適当にいくつかの投資信託」に丸をつけておしまい。仮に投資信託を選んだとしても、そのあと放置しているのだから「投資未経験者」と同じである。

 対して、今の20代はその親世代に比べて投資に対するハードルが格段に低い。つみたてNISAやiDeCoなど、将来のための積立投資を税制面で優遇する制度が出てきていることが要因だろう。CMや広告なども目にするし、友達同士の会話で話題にのぼるから、投資は「特別な人がやること」とは思っていない。

 では「投資未経験の親」が、大学生の子どもから「つみたてNISA(もしくはiDeCo)で投資をはじめたい」と言われたら、どうアドバイスするといいのだろうか。

親子で一緒に
投資デビューという選択肢もある

 大学生でつみたてNISAやiDeCoを知っているだけでも、お金に対して意識が高い証拠なので、頭ごなしに「投資なんてまだ早い」などと否定しないこと。「投資はギャンブルだ!」というのは最も言ってはいけないNGワードであることも知っておこう。