米国出身。社会学修士。日米会話学院などで約30年にわたり11万以上の日本人に英会話を教えてきた経験を生かし、数多くの書籍を執筆。また、英語学校の運営や英語学習書の制作を行うAtoZ Englishを主宰。エートゥーゼット英語学校の校長を務めるとともに企業、学校等でビジネス英語、TOEIC、日本文化を英語で紹介する講演会やセミナーを開催。「日本文化を紹介するのは最高のおもてなし!」をテーマにした英語学習サイト「和カルチャーEnglish」(www.waculture.com)も運営している。著書は『日本人のちょっとヘンな英語』(原案。アスコム)、『ネイティブが教える英語の語法とライティング』(研究社)、『英文法、ネイティブが教えるとこうなります』(共著。NHK出版)など累計400万部を超える。
著者からのメッセージ
本連載をお読みくださりありがとうございます。
本書でも述べていますが、日本人は中学や高校などで英語を学習し、日常的にもたくさんの英語に接しているので、総じて英語力や単語力が低いわけではありません。
それなのに、「しゃべりだしフレーズ」や「会話のパターン」を知らないため、「I am」や「You are」とだけ言って、それっきり「うーん……」と沈黙してしまう生徒さんたちを、私は何年も目にし続けてきました。
そもそも、その生徒さんの言いたいことは、「I am」と言った時点で「うまく伝わる表現」から遠ざかっていることがほとんどです。言い出しの段階でつまずいてしまっているので、ネイティブに伝わる自然な英文をつくることができないわけです。
しかし、本書でしゃべりだしフレーズの知識を手に入れさえすれば、あとは、知っている単語を使い回して話すだけ!
「てっとりばやい」英語の本なんて言うと、眉をひそめる英語教育者もいらっしゃるかもしれませんが、まずはなんでもいいから英語でコミュニケーションできるようになれば、英語に触れるのが楽しくなって、もっと学びたいという意欲も高まってくるはず、というのが本書のねらいです。
「6つのカテゴリー」でどんな会話も続いてしまう!
本書の会話テクニックは、以下の6つのカテゴリーに分けて紹介しています。どのカテゴリーも、ネイティブとの会話を楽しむためには必要不可欠です。
なぜ、この6つかというと、この(1)~(6)のカテゴリーの表現を使いこなせれば、ほとんどの会話が対応可能だからです。
さらに本書では、1つの「しゃべりだしフレーズ」につき、会話例を1つではなく6つ紹介しています。同じフレーズでも、使用される状況によって微妙にニュアンスが変わることがあるからです。
最初は使いにくく感じる文型などもあると思いますが、複数の場面での活用パターンを身につけられれば、どんな話題や文脈でもフレーズを応用しやすくなるでしょう。
「無料ダウンロード音声」でラクラク頭に定着する!
また、本書には無料ダウンロード音声もついており、こちらにはメインのフレーズだけでなく、問いかけや答えの文もすべて収録しています。繰り返し聞くことで本書のすべてのフレーズを頭に定着させることができます。
シンプルなフレーズばかりですが、しっかりとマスターできれば、さまざまな場面に対応した会話ができるようになるはずです。
ぜひ本書で英語を「使う」楽しみを、多くの人に身につけてもらえることを楽しみにしています。
<大反響!連載人気ランキング>
【第1位】30年日本人を教えてきたネイティブが「とにかくこれだけはやって!」という英会話上達の「3つのコツ」
【第2位】日本人の英語が見苦しいのは○○を連発するからだ
【第3位】なぜ日本人の英語の喋りだしは必ず「あー、あー…」になるのか?
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■日本人の単語力はもう充分! あとは使い回して話すだけ!
「なぜ日本人は基本的な英語力があるのに、会話だけはなかなかできないのか?」30年にわたり、1万人以上の日本人を指導する中で、ずっとこの問題に取り組んできた著者が生み出した究極の「てっとりばやい」方法。マネするだけの「使い回しメソッド」で、最低限の単語力でもスラスラと話せるようになる!
■しゃべれるようになること「だけ」をゴールにしたニュータイプの英語本
「That sounds...」「I feel like...」「Let's say」など、一番使い回しの効く「最強フレーズ50」を厳選、どんな会話でも対応可能の「ネイティブの6つの会話パターン」に沿って紹介する。「最短距離」で話せるようになりたいという人なら必読の一冊だ。
■ご購入はこちらから
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Introduction:日本人の「単語力」は十分。なのに、なぜ話せない?
・「しゃべりだし」のフレーズを知らないからしゃべれない
・ネイティブの「会話のパターン」を頭に入れる
・「6つのカテゴリー」でどんな会話も続けられる
・本書の使い方――「やりとりのリズム感」を身につける
PART 1:最低限の単語力でもてっとりばやく話せる50の方法
――「簡単しゃべりだしフレーズ」を徹底的に使い回す
CHAPTER 1:話を振る――このフレーズでいつでも自然に切り出せる
01 「うれしいです」とストレートに言う
It’s so nice to...(~できてすごくうれしいです)
02 「変化」にふれてあげる
What happened to...? (~はどうしたんですか?)
03 「覚えていますよ」とアピールする
You..., right? (あなたって~ですよね?)
……など
・とっさに使えるひと言フレーズ1「どうもどうも」に変化をつけたいとき
CHAPTER2:気持ちを伝える――感情をのせる「万能」の相づちフレーズ
10 ざっくり「感想」をはさむ
That sounds... (それは~ですね)
11 「~みたいな」をうまく使う
I feel like... (~のように感じます)
12 「本当に祈ってます!」は使える
I sure hope... (~であることを祈ります)
……など
・とっさに使えるひと言フレーズ2「なるほどー」に変化をつけたいとき
Chapter 3:もう一歩つっこむ――テンポよく話を回して「リズム」をつくる
18 「こういうこと?」と聞き返す
You mean...? (~っていうことですか?)
19 「どういう種類?」と聞き返す
What kind(s) of...? (どういう~ですか?)
20 「どう違うのか」をつっこむ
What’s the difference between...? (~の違いってなんですか?)
……など
・とっさに使えるひと言フレーズ3「本当ですか?」に変化をつけたいとき
Chapter 4:盛り上げる――ネイティブになったつもりで「テンション」を上げる
28 あえて「大好き!」と言う
I just love…(~がとにかく大好きなんです)
29 あえて「びっくり」する
I can't believe…(~なんて信じられない)
30 大げさに「ワクワク」する
I’m so excited about…(~をすごく楽しみにしています)
……など
・とっさに使えるひと言フレーズ4「いまなんて?」に変化をつけたいとき
CHAPTER 5:否定・反論する――さらりと「意見」をはさみながら話を進める
37 「すみませんが」で流れを止める
Sorry, but... (すみませんが)
38 「悪気はない」と言ってしまう
No offense, but... (気を悪くしないでほしいのですが)
39 言いにくいことは「Let’s」で指摘
Let’s be careful about…(~については慎重に進めよう)
……など
・とっさに使えるひと言フレーズ5「いいですよ!」に変化をつけたいとき
CHAPTER 6:確認する――話を「着地」させるために立ち止まる
43 しっかり「お願い」を確認する
Please make sure…(必ず~するようにお願いします)
44 「間違ってたら直して」と聞く
Correct me if I’m wrong, but...(私が間違っているのかもしれませんが)
45 ニュアンスを「クリア」にする
What do you mean by...? (~ってどういう意味ですか?)
……など
・とっさに使えるひと言フレーズ6「がんばってください!」に変化をつけたいとき
Bonus Track:会話をスマートに進めるプラスアルファの便利ワザ
01 「どうぞ」とスマートにうながす
Go ahead and... (どうぞ~してください)
02 「それなら」でパッと打ち返す
In that case…(それなら)
03 「提案です」とズバリと言う
Here’s my suggestion. (提案なのですが)
……など
・とっさに使えるひと言フレーズ7「では、また」に変化をつけたいとき
PART 2:さらに上のレベルに進む――絶対にムダにならない最も効率的な勉強法
・「しゃべりだしフレーズ」会話のさらに上を目指す
・「単語力」と「表現力」を鍛えるトレーニング法
・「リーディング」は全英語スキルを上げる最強のインプット
・「話すように書く」で気軽にライティング力を鍛える
・「リスニング」の効果を最大化する
・「速く読む」ほど面白くなる
・「1分×200語リーディング法」を身につける