国立がん研究センターなどが行っている大規模疫学研究(JPHCスタディー)によると、45~74歳の男女約6万人を5年間追跡調査したところ、白米ご飯を1日に平均140g(茶碗1杯で計算)食べる女性に比べて、同平均420g(茶碗3杯)食べる女性のほうが2型糖尿病にかかるリスクが1.48倍高く、同560g(4杯)だと1.65倍になっていた。男性でも白米ご飯の摂取量が多くなるにつれてリスクが高くなる傾向が見られたが、女性のような有意差はなかった(*3)。

*3 Am J Clin Nutr. 2010 Dec;92(6):1468‐77.

 砂糖飲料や白いご飯に限らず、日々の食生活のなかで、血糖値が上がりやすい食品を多くとっている女性は、そうでない女性に比べて糖尿病にかかるリスクが1.52倍も高いというデータもある(*4)。

*4 Nutr J. 2013 Dec 27;12(1):165.

 北陸の男性1995人(平均46歳)を6年以上追跡した研究では、血糖値が上がりやすい食事をしている人ほど2型糖尿病発症リスクが高まるという傾向が出ている。女性だけではなく、やはり男性にもリスクはある(*5)。

*5 Metabolism. 2012 Jan;61(1):47‐55.

 いずれにしても、砂糖や白米など、消化吸収がよく血糖値が急上昇する食品のとり方には、気を付けるに越したことはないようだ。

 問題なのは、吸収が早い糖類(小さな糖質)や、食物繊維を取り除いた白い穀物を多く摂取する、といった糖質食品の食べ方だ。食物繊維を自然に含んだ状態の穀物は、少なくとも多くの健康な人の血糖値を急上昇させる炭水化物ではない。

 そして、私たちの「主食=穀物」の位置付けが、健やかな生活を送るうえで非常に重要だというデータも多い。