真蓮寺(京都) 投稿者: @cityhalllunch [7月13日]

何度息をのむ瞬間に出会えるか

 「人生に大切なのは何回呼吸するかではなく
 何度息をのむ瞬間に出会えるかよ」

 今回の掲示板の言葉は、アメリカの歌手、ビヨンセさん。シンガーソングライターとしてグラミー賞を6部門受賞したスーパースターです。

 彼女はマイケル・ジャクソンを心より敬愛していました。そのマイケルが亡くなったとき、追悼の言葉として贈られたものが掲示板の文です。

 原文では、「Life Is Not Measured By the Number of Breaths We Take, But By the Moments That Take Our Breath Away.」となります。

 マイケルは享年50歳で亡くなりましたが、圧倒的なパフォーマンスを通じて、世界の多くの人々に感動を与えました。ビヨンセさんはマイケルのスーパースターとしての生きざまから、「瞬間、瞬間を無駄にせず、大切に生きる」ということを学んだようです。

 「息をのむ瞬間」とは、決してスーパースターの日常やステージ上のパフォーマンスの中だけにあるのではありません。わたしたちが当たり前と思い込んでいる日常生活の中にも、そのような瞬間はあふれています。

 それは親しい人との何気ない会話の中にあるかもしれませんし、日常の風景、道端の花や夕日の美しさなどにもあるかもしれません。常に「息をのむ瞬間」はあなたの当たり前の中に潜んでいるのです。それを見逃してはいませんか?

知恩院(京都) 投稿者: @woratnik  [8月6日]

常が大事じゃ

 「それ見たか 常が大事じゃ 大晦日」

 この言葉は年末に張り出されていたようで、「常を大事にしないから、あっという間に今年も大晦日が来てしまっただろう」という意味合いが含まれています。みなさんもさまざまな用事に追われ、気づいたらもう大晦日だった…という経験が一度くらいはあるのではないでしょうか?

 歳をとればとるほど、一日や一年がどんどん早く過ぎていくように感じられます。それは、あらゆる経験に新鮮味がなくなり、日常生活が惰性になってしまっているからです。

 千日回峰行を2度も満行した天台宗の大阿闍梨、酒井雄哉さんが出された本のタイトルに『一日一生』(朝日新書)というものがあります。

 「一日一生」とは、「一日一日を全生涯と思って生きろ」ということです。もし、わたしたちもそのような意識を持つことができれば、無駄な一日や惰性の一日はなくなり、あらゆることが新鮮に感じられることでしょう。

 2018年もすでに10月下旬にさしかかろうとしています。今年も気づいたら大晦日だったというふうになってしまいそうですが、それまでに果たして何度息をのむ瞬間に出会えるか?
常の一瞬を大切にして生きましょう。

(解説/浄土真宗本願寺派僧侶 江田智昭)