一般のビジネススクールと違うのは、中卒や高校・大学を中退した人、いわゆる「ドロップアウト人材」を対象にしている点だ。また、実際に働いて報酬を得ながらキャリアを積んでいくのも大きな特徴である。従来の職業訓練校は座学が中心で、期間も3ヵ月から半年と短い。しかし、リバースラボは2年間かけてじっくりキャリアを積んでいくカリキュラムになっている。

リバースラボを立ち上げた三浦尚記さんも、かつて大学を中退した経歴を持つ。一度挫折した人に対する職業訓練校がないことから、自身で起業をした

「一度ドロップアウトした人が中途入社をしようと思っても、なかなか難しいのが現状です。企業側は職歴を確認しますし、人間性も重視します。ですから雇用実績を作っていくことが先決なんです。2年という長い雇用実績があれば、企業も安心できます。学歴や職歴を持たない人に向けての実践形式の学校がなかったため、リバースラボを立ち上げました」(リバースラボを運営する株式会社3Backs代表取締役・三浦尚記さん、以下同)

授業料は無料だが採用は厳格
「軽い気持ちの人には不向き」

 授業料は無料だが、受講希望者は何段階にもわたる試験を受けなければならない。まずWEBサイトからエントリー。その後、採用担当者による面談で履歴や志望動機をヒアリングされる。面談に合格すれば、1次試験、2次試験と進み、最終的に合否を判断される。合格すれば、2週間のOJT研修を受講。ここで自身の目標を設定して、実際の実務研修に入っていく。現在は営業と人事の2つのコースが設定されている。

「我々は、職歴や学歴のない若者をゼロから教育して、一人前の社会人にすることには自信があります。どうしても這い上がりたい。強い意志や目標を持った人に来てほしいと考えています。軽い気持ちで来る人には難しいと思います」

 営業コースの実務研修は、放送メディアの加入に関する新規営業をメインに行っている。個人宅や事業所などを回り、加入契約を結ぶというハードルの高い業務を行っていく。とはいえ、先輩からの手厚いフォローや、ロールプレイングによる練習など、チーム単位で学んでいくので、職歴のない人でも徐々に営業ができるようになるという。

 日本人の平均年収は420万円だが、大半の研修生がこの金額を超える収入を得るようになるという。その理由は何なのか?