1円玉こそ大きな価値

 本書冒頭で登場した小田島組の小田島社長は、ツキの法則をよくわかっています。

 小田島社長が友達2人と夜の繁華街を飲み歩いていたところ、
 たまたま目の前にいたキャバクラのボーイが3000円拾ったところを目撃しました。

 小田島社長はすぐにボーイに声をかけて、その3000円を5000円で買った。

 タダで拾った3000円が5000円に化けるのだから、ボーイに断る理由はありません。
 そして3000円を友達と1000円ずつに分けた。

 小田島社長にとっては4000円の損です。

 しかし、小田島社長は、

「1円を拾うだけでもラッキーなのに、3000円を拾うのは超ラッキー。
 その運を分けてもらえるなら安いもの

 と考えた。

 友達と分けた1000円札は、いまもお守りとして財布の中に入れているそうです。
 1円玉を拾ったらマイナスだとか、
 3000円を5000円で買うのはバカだと言う人は、
 目の前のことしか見えていない。

目先の損得に惑わされずに
お金を大切に扱う人が、
長くお金に愛されます。


 本書には、メガバンクの支店長も私も初めて見た、日本銀行印が入った、8000万円の札束=“座布団(ざぶとん)”が出てきます。なぜ、私は危険を冒してまで会社に取り寄せたのか。その雰囲気をご覧になりたい方はぜひ、第1回連載をご覧いただければと思います。

※【編集部より】
本記事はあくまでも著者の金銭哲学を紹介したものです。
また、著者自身が現場を目撃したものではなく、取材後に掲載したもので、犯罪を助長する意図はまったくありません。