前回は、医療関連のお勧めブログをご紹介しましたが、今回は、メディア関連の話題をウォッチしているお勧めブログをご紹介したいと思います。
メディア業界というと、これまでは自らが情報発信者の立場であることから、意外にそのビジネスモデルや仕組みについて、外から分析している情報に私たちが触れる機会が少ない業界でした。
それが、現在ではインターネットの普及や、ブログやSNSなどのソーシャルメディアの発展と併行し、メディアビジネス自体も大きな変化に直面していると言われるようになっており、その動向を分析されているブログも増えてきています。
メディアビジネスの動向は、読者である私たちにとっても、大きな変化になりうる話です。皆さんに役立つ話も多々あると思いますので、是非チェックしてみて下さい。
まず最初にご紹介するのは、メディア関連ブログの代表的存在と言える「メディア・パブ」というブログです。
このブログは、元々新聞社系出版社で編集長や役員などを歴任をされていた田中善一郎氏が、海外のオンラインメディア動向を中心に、インターネット業界動向をピックアップしているブログです。
田中氏がブログを始めたのは定年の直前。基本的には自分の備忘録として、情報を整理するために始めたそうですが、独自の視点からの話題の選択や、専門家ならではの鋭い考察が話題を呼び、今では業界関係者を中心として多くの読者を集めています。
現在、田中氏はソーシャルネットワークサービスのグリー株式会社の監査役を務めるなど、幅広い活動をされており、メディア業界出身で、インターネット業界にも詳しいという非常にお薦めのブログです。
次にご紹介するのは、ITニュースサイトのCNETで運営されている「佐々木俊尚 ジャーナリストの視点」というブログです。
このブログは、新聞記者やIT系雑誌社などを経て、現在はITジャーナリストとして活躍されている佐々木俊尚氏が運営しているブログ。
テーマは必ずしもメディアビジネスに特化しているわけではないのですが、元新聞記者の視点から、様々なインターネット上で起こっている現象を鋭く分析し、既存のメディア業界に与える影響について警鐘を鳴らし続けています。
残念ながらブログの更新はそれほど頻繁にはされていないのですが、「グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する」や「フラット革命」を始め、複数のインターネットがメディア業界に与える影響などを考察した書籍を執筆されている方ですので、ブログの方で佐々木氏のトーンや基本的な主張などを把握されて、自分の興味にあった書籍を読まれてみると良いのではないかと思います。また、WiredVisionというITニュースサイトでも『佐々木俊尚の「ウィキノミクスモデルを追う」』というブログを昨年末から連載開始されていますので、こちらも是非ご覧下さい。