4位「子どもの頃から決勝で、セリーナと戦うことを夢見てきた。でも負けるような夢は見ていない」

テニス 大坂なおみ選手/全米オープン 女子シングルス優勝
出典:THE SANKEI NEWS

「大阪で生まれたひとは、みんな苗字がオオサカなのよ」「いま? 眠い。でも、ベリーハッピー」など、おちゃめな受け答えが「なおみ語録」として人気を集めた大坂なおみ選手。しかし、決勝戦への想いを語った彼女のコトバは、自分への厳しさと自信に満ちた熱いものでした。

「子どもの頃から決勝で、セリーナと戦うことを夢見てきた。でも負けるような夢は見ていない」

このコトバどおり、絶対王者セリーナ・ウィリアムズ選手を破り、アジア人として初のグランドスラム制覇を成し遂げたのです。
全米がセリーナ選手の優勝を期待するなか、ブーイングが起こるなど荒れに荒れたこの試合。新女王となった彼女が発した「こんな終わり方でごめんなさい」「(セリーナ選手へ)プレーしてくれて、ありがとう」という謙虚なコトバも、世界中の人々の心を打ちました。
自然体で名言を次々生み出す大坂選手。来年はどんなコトバを語ってくれるのか、注目していきたいと思います。

 

3位「大人になったあたしへ。よくぞ夢を叶えてくれました。アンタほんとえらいよ!おめでとう!」

TARAKO(声優)/さくらももこさん ありがとうの会
出典:コミックナタリー

おかっぱ頭に赤いスカート。ごくフツーの女の子「ちびまる子ちゃん」が大ブームになったのは、平成がはじまったばかりの頃でした。まさに平成を駆け抜けた漫画家、さくらもももこさん。
さくらさんを偲ぶ「ありがとうの会」でも、すばらしい伝え方に出会いました。まるちゃんの声を務めた、声優のTARAKOさんが、「プライベートのももこちゃんを一番知っている人から挨拶を」いう前置きのあと、まるちゃんの声で語りはじめたのです。

「大人になったあたしへ。よくぞ夢を叶えてくれました。アンタほんとえらいよ!おめでとう!」

ちびまる子ちゃんは、亡くなったさくらさんが小学3年生の頃の自分を投影した作品。子どもの頃の夢を叶えた人生を、子どもの自分に褒められる。「おめでとう」と祝福され、天国へ送り出してもらえる。きっとこのコトバを聞いて、さくらさんも「いい人生だった」という思いで、旅立たれたのではないでしょうか。胸がじーんと熱くなる、忘れがたい伝え方だったと思います。

 

2位「ベルギーとの差は、全てだと思うけど、わずかだと思う」

西野朗監督/ワールドカップ
出典:SANSPO.COM

W杯の2ヵ月前。チームがおいつめられた状態で、いきなり先頭に立つことになったのが、西野朗元日本代表監督でした。当初の予想を裏切り、まさかの決勝トーナメント進出。しかし、迎えたベルギー戦、最後の1プレーで惜しくも敗退しました。
試合後のインタビュー。西野監督は、相手の圧倒的な強さを感じつつも、それでも勝ち目があったことへの悔しさをにじませました。

「ベルギーとの差は、全てだと思うけど、わずかだと思う」

この名言を、あえて伝え方の技術で説明するならば、正反対のコトバ「全て」と「わずか」を使った「ギャップ法」になっていますね。それに加えて、選手たちへの誇りと愛情がひしひしと伝わってくるコトバに、日本中が心を打たれたのだと思います。