ライフワークは
小さなことから始めてOK

千葉智之さん千葉智之(ちば・ともゆき)
1973年広島県生まれ。広島大学経済学部卒業後、大手総合建設会社に入社し31歳で総合メディア企業へ転職という異色のキャリアを持つ。現在、総合メディア企業の美容業界向けの経営支援スクール部門とリサーチ部門の責任者。転勤で広島から東京に上京し、友達ゼロの状態から3年で3000人以上の交友関係を築き、全ての業界に顔の効くコネクターとして活躍。東洋経済新報社『出逢いの大学』、『やる気の大学』、ダイヤモンド社『「キャリア未来地図」の描き方』3冊の書籍を出版。「普通のサラリーマンがどうやって実のある人脈を形成していくか」をテーマに幅広く活動中。NHK「めざせ!会社の星」、フジテレビ「ホンマでっか!?TV」出演。新聞、雑誌等メディアの取材、講演会多数。2011~14年、16~17年立教大学経営学部兼任講師。

外山滋比古氏は『ライフワークの思想』の中で、アメリカのケネディ大統領の経済特別顧問をしていたロスト氏が、大学時代に思いついたテーマで20年後に優れた論文を執筆した事例を挙げています。

同書によれば、フランスの小説家バルザックも着想を寝かせておき、機が熟してくると「テーマが向こうからやってくる」と発言したそうです。
いったん忘れていてもふと甦ってくる。
そんなことも立派なライフワークの題材になり得るわけです。

またライフワークの規模、スケールが最初から大きいわけもありません
前回ご紹介したルソーだって最初は自分のために描き続けていただけでしょう。

ちなみに、私(著者のひとり、千葉智之)が始めたライフワーク活動「パワーランチ」はたった4名の参加者でスタート。しかも一人は自分、もう一人はもともと知っていた会社の同僚を無理矢理誘ったような次第。

ライスワークが日々の実直な積み重ねであるように、ライフワークも派手な活動である必要は全くありません。それよりも自然に続けられることが大事。
好きなことを小さくてもいいから具体的なカタチにすること。
大きくするのは二の次です。

そしてもう1つ。
ライフワークの行く先には、自分でも想像もつかなかった未来が待っています。

ルソーがピカソに認められたような、「思いもつかない人生」が開けてきます。千葉もそう、原尻(淳一)もそうでした。また僕らと同じように「AND」人生を送っている人たちにとっても。同じことは誰にでも起こる。
ライスワークとは違った道が、皆さんを待っています。

次回は「ライスワーク」と「ライフワーク」の関係性についてお伝えします。2019年1月3日公開予定です。