どっぷり“ROM専”
読む量が増えていき

 最近では死語扱いになっている“ROM専”という言葉だが、なぜかツイッター界隈ではまだ使われているらしい。ROM専とは「読み専門」を意味していて、ツイッターならツイートをせずに(何かをつぶやかずに)、タイムラインを追うだけの人(人のツイートを読むだけの人)ということになる。

 Aさん(36歳男性)はツイッターをやっていて、ごくまれにツイートをするがほぼROM専といっていい関わり方をしていた。しかしタイムラインに表示される他人のつぶやきはまめに追っていて、通勤、休憩、トイレ、自宅で、暇さえあればツイッターを開いていた。そして心に響いたツイートには積極的に“いいね”やリツイートを、場合によってはフォロワー(知り合い)へのリプライ(返信)もしていたので、ほぼROM専とはいえAさんはフォロワー間でかなり存在感があった。

「自分から何か発信したいものを持っているほど大層な人間じゃないのでROM専でした。フォロワーさんは私のようなこだわりは特にないようで、日常の取るに足らないことをツイートしていましたが、それを見るのは面白かったんです。ただ自分がその気になれないというだけで」(Aさん)

 海外ドラマが好きで、同じ趣味の人たちを中心とした人の輪は徐々に広がっていった。

「最初の頃のフォロワー数は30人くらいで、半年くらいそのままでした。落ち着いていて、中には過激な発言をする人もいるけどそれもキャラとして受け入れられていた。

 ツイッターを始めて2年くらいたち、好きなドラマの新シーズンが始まって、同好の士を探しているうちにフォロワー数が50人くらいに増えました。ちなみに自分は相互フォローが基本です」

 相互フォローとはお互いにフォローしている「知り合い」の状態のことを指す。フォローしている相手のツイートがタイムラインに表示されるようになるので、Aさんの場合フォロワーが増えるとタイムラインの情報量が増え、さらに彼らとの交流が増える計算である。

「フォロワーが増えるといろんな人がいろんな意見を言っているのを見るのが楽しいのと、知り合いがたくさんいること自体の楽しさというか、それにも気づいてしまって、『もっと知り合いを増やしたい』と思うようになりました」