今年行われるフォレスターのB型への年次改良はどのようなものになるのか気になるところだが、自動車の開発スケジュールについて考えると、今は約5年前からスタートしているというのが大方の見方だろう。自動車の根本となる骨格やエンジンの開発、デザイン画からスタートしモックアップを何度も作り直して最終デザインへ落とし込んでいく。これらの作業に5年程度掛かっている。

フォレスターの歴史を調べると、実はスバルの革新技術がいち早く投入されている率が高いのが分かる。フォレスターの歴史を調べると、実はスバルの革新技術がいち早く投入されている率が高いのが分かる Photo:N.Y,

 つまり新型車が発売になるときには、4~5年前から先の状況を考えて設計開発していることになる。さらにそれに続く年次改良の部分も併せて開発していると見るのが妥当だろう。しかしこの辺の部分を開発者に聞いてみると、「今やれる部分の大体は盛り込んでいる」というのだ。

 つまり新型フォレスターが発売になったときには、やりたいことはおおまかにやったということだ。これは先代フォレスターから機能の部分やスタイリングなどガラッと変えたわけでなく、先代フォレスターから引き継げるものは引き継いだことが功を奏しているのかもしれない。

 フォレスターの歴史を調べると、実はスバルの革新技術がいち早く投入されている率が高いのが分かる。先先代の、いわゆるSUVとして全高の高いスタイリングになったSH型ではエンジンの種類は4種類にもなり、後期型へとマイナーチェンジを行うタイミングで、エンジンを今までのEJ型から、今のスバルのエンジンの核となるFB型へと大転換している。通常ならばフルモデルチェンジで行うようなエンジンの変更もマイナーチェンジで行っているのだ。また先代のSJ型でも後期型になるタイミングで、アイサイトのステレオカメラを使って対向車や先行車を検知し、ヘッドランプに内蔵されたシェードによってハイビーム照射範囲を無段階で調整する、スバル車初のダプティブドライビングビームをパッケージ化した「アドバンスドセイフティパッケージ」をメーカーオプションとして新設定した。

 また、1灯でハイビームとロービームを切り替えできるバイファンクションプロジェクターを備えたLEDハイ&ロービームランプや、ステアリング操作に合わせてヘッドランプ光軸を左右に動かすステアリング連動ヘッドランプもスバル車で初めて採用した。今日では水平展開して同じ装備を各車種へ展開している。そして今回の新型フォレスターでは、先代XVハイブリッドがあったとはいえ、より進化したハイブリッドシステムのe-BOXERやドライバーモニタリングシステムなど常に新しい装備を搭載している。