平成30年分から新たにスマホやタブレットによる申告が可能に!
これまで確定申告をするには、紙の確定申告書と関係書類を税務署(または広域センター)に提出するか、マイナンバーカードとICカードライタを用意し、パソコンからインターネット経由で行うしか方法がありませんでした。
ところが、平成30年分の確定申告から、事前に税務署でID(利用者識別番号)とパスワード(暗証番号)を発行してもらえば(即日発行可能)、スマホやタブレットからも申告できるようになりました。会社勤めの人も以前より確定申告のしやすい環境が整ったといえるでしょう。
前ページで見たとおり、確定申告書のつくり自体は単純です。慣れれば難しいことではありませんが、初めのうち戸惑うことの多いのは、人によって記入しなければならない欄の異なる点です。確定申告の断片的な情報はネットにもあふれていますが、収入や配偶者の年収、扶養者の数、支払った医療費の額、住宅ローンの有無などによって、記入する欄や控除額等が違ってくるため、自分にドンピシャのケースを見つけるのは難しいのです。
下記は『いちばんわかりやすい 確定申告の書き方』(ダイヤモンド社)の例ですが、このように自分のケースがズバリ調べられる本などを手元に、記入を進めていくのが効率がいいでしょう。
仮に所得税率が20%(累進課税のため、所得によって異なる)、家族が入院するなどして医療費が年間20万円かかっていた場合、確定申告をすれば(20万円-10万円)×20%=2万円が還付されます。人によっては、数十万円戻ってくるケースもありますので、ぜひ確認してみましょう。