確定申告書の選び方とつくりを知ろう

確定申告書は税務署に直接もらいに行くか、郵送してもらうか、国税庁のホームページからダウンロードして入手します。確定申告書には、以下の3タイプがあるので注意してください。なお、申告の方法には「白色」と「青色」がありますが、現時点で未届けの人は白色申告を選択することになります。

☆申告書A
おもにサラリーマンやOL、パートタイマーなど給与収入がある人、公的年金や個人年金を受給している人用。
☆申告書B
自営業者や不動産賃貸収入のある人用。
☆第三表(分離課税用)
不動産や株式を売ったり、退職金をもらったりした人用。

右の画像は申告書Aですが、基本的なつくりや書き方は申告書Bも第三表も同じです。申告書Aは第一表と第二表の2枚に分かれていて、第二表から書き始めます。第一表には、第二表で記入、計算したものの中から、自分の申告に必要な該当項目を抜粋して転記していきます。第一表では、左上の「収入金額等」「所得金額」で所得金額を計算することからスタートし、左下の「所得から差し引かれる金額」で所得控除額を、右上の「税金の計算」で税額控除等を記入して、最終的な納税額を算出します。

 また、申告書の作成にあたっては、給与所得者や公的年金受給者なら「源泉徴収票」、医療費控除を受けるなら「医療費の領収書」、住宅ローン控除を受けるなら住民ローンの「年末残高証明書」などが必要になります。

 このほか、住宅ローン控除を受ける場合は「(特定増改築等)住宅借入金等特別控除額の計算明細書」、上場株式等の売却による損失を繰り越す場合には「確定申告付表(上場株式等に係る譲渡損失の損益通算及び繰越控除用)」など、専用の計算書が必要になる場合もあります。