そこで研修では、まず「部下(メンバー)の話をしっかり聴いていますか?」と質問をすることから始めるようにしています。

 管理職の方たちから返ってくる答えは、だいたい決まっています。

「効率を重視しているので指示命令が中心」

「世代が違い、話が合わないため、ムダな会話はしない」

 こうした理由から、部下の話をしっかり聴く機会が圧倒的に不足しているのが現状です。自分中心のコミュニケーションスタイルになっているのです。

管理職研修でアドバイスする
「聴く力」を伸ばす4つの方法

 本来のリーダーシップとは、指示命令だけでなく、「納得」と「共感」によって人を率いていくものです。

 そもそも、「指示命令」が上手く機能するためには、つまり、人を動かすためには、上司と部下の信頼関係が不可欠です。信頼関係を築くためには、相手の話を積極的に聴こうとする姿勢、「聴く力」が必須なのです。

 研修で管理職の方たちにアドバイスするのは、次の方法です。

1、人は、納得し腹落ちしないと行動に起こしにくいことを理解する。

2、まずは、「君なら、この状況でどうすることがベストだと思う?」と尋ねる。

3、部下の意見に対して、アドバイスを行ない、部下の意見を強化する。

4、部下がやり方や進め方がわからない場合は、具体的に教える。その後、相手の理解度を必ず確認する。