日本版IRカジノを牽引する
スーパーバイザーに必要な素養とは

 東京校で講師を務める佐藤大介氏も、同スクールの卒業生だ。2007年4月~9月の約半年間でディーラーの知識・技術を学んだ後、採用試験を経て2008年4月に北マリアナ諸島へ渡航した。当時、25歳だった。

「船上レストランのウエーターとして働いていましたが、職場の回覧板で回ってきた新聞の切り抜きでカジノスクールのことを知りました。エンタメ色の強い接客業という共通項もあって興味が湧きました。実際に見学に行って、インターンシップ制度の具体的な説明を受け、入校を決めました」(佐藤氏)

 北マリアナ諸島のカジノで約4年間ディーラーとして就業。そこでの経験は、新しいゲームを覚えることや、技術の向上につながったという。その後、クルーズ船のカジノで働くことになる。

「1年ほどディーラーを務めたのち、スーパーバイザーに昇進しました。担当テーブルの管理をしつつ、接客も大事にします。また、ディーラーはトラブルが発生したときに直接対応することはないのですが、スーパーバイザーはルールを守らないお客様にも冷静に、ときに強めに対応しなければなりません。自分でも対応できないことがあれば、さらに上の役職に報告します」(佐藤氏)
 
 さらに、お客はもちろん、ディーラーも心地よく仕事ができる環境を整えることも重要な仕事だという。スーパーバイザーを務めるために必要な心構えとは何だろうか。

「これはディーラーにも共通していえるのですが、全てにおいて公平・公正であることです。なにかトラブルが起きたときに公正なジャッジをするためには、チップの並べ方ひとつにしても、マニュアルを順守しなければなりません。その大前提を押さえた上で、技術が申し分なく、所作も美しく、接客に長けた人材を育てていきたいですね。日本はカジノ後進国ですけれど、丁寧な接客は日本の良いところだと思うので、日本のIRカジノを訪れた人に『どこのカジノよりも素晴らしい』と言っていただけるようなディーラーを育てていきたいです」(佐藤氏)

 カジノといえばディーラーにフォーカスされるが、その他にも多くの重要な仕事が存在する。

「今後、強化していきたいのは、ディーラー、スーパーバイザーのさらに上のピットマネジャーやセキュリティーチェック、会計などの教育です。あとはVIPのお客様を集客・おもてなしするマーケティングスタッフも重要なポジション。日本はカジノ最後発なだけに、お客様に来ていただくためには立派なハードとともに、高い接客ホスピタリティーが不可欠です。世界最高峰のIRカジノを目指してくれる方にぜひ入学していただき、日本の夜明けを一緒に迎えたいです」(大岩根校長)