また、病気などに対する備えはシミュレーションに組み込まれたでしょうか。金融資産で備えるもよし、医療保険などでカバーする方法でもかまいません。記載がないので推測になりますが、金融資産で備えようと考えられているならば、常に一定額は確保しておくべきでしょう。考慮されていれば問題ありませんが、考慮されていないのであれば、その分を試算した残高から差し引かなければなりません。

 仮に53歳で早期退職され、1年間くらい体を休め、54歳から夫婦で旅行に行ったとしたら、5年間で500万円、10年間で1000万円の残高が減少することになります。55歳の早期退職でも同様に残高は減少することになります。

 何歳まで旅行に行かれるかわかりませんが、私が相談を行った方々の例では、若くて体力があるうちは旅行に行き続ける人が多い傾向にあります。Cさんが仮に年100万円の予算で夫婦旅行を70歳ごろまで続けたとしたら、シミュレーションした残金のほとんどが旅行代金に消えてしまうことになるでしょう。

 酷なことを述べるようですが、Cさんが行われたシミュレーションでは、生活費などは回すことができたとしても、リタイア後の楽しみのためのお金を捻出するのは難しい気がしてなりません。

今の会社は近いうちに退職を
体調が回復したら別の場所で働く

 では、早期退職のためにどのような対策を取ればよいのか、考えることにしましょう。早期退職の年齢を引き上げるのが現実的な落としどころかもしれませんが、リタイア後の資金に余裕を持たせたいのであれば、60歳の定年まで働いた方がいいでしょう。