中高年が悩む謎の体重増加の原因
「基礎代謝量」とは?

 Aさんのように食生活は変えていないのに、体重が増え始めてしまった…という方に知っていただきたいのが「基礎代謝量」についてです。

 基礎代謝量とは、生命を維持するために必要なエネルギー量、つまり運動しなくても消費されていくエネルギー量のこと。これは、残念なことに年齢とともに減ってきてしまいます。つまり、若い頃と同じ食事や生活習慣を続けていると、太りやすくなるということです。

 ご自身の基礎代謝量は、「基礎代謝基準値×体重(kg)」で求めることができます。

基礎代謝量

 具体例で基礎代謝量の変化を見ていきましょう。

 例えば体重65kgの男性が若い頃と同じ食事を取っている(摂取カロリーが同じ)場合、基礎代謝量は

30~49歳…1450kcal/日
50~69歳…1398kcal/日

となり、30代と60代を比べると基礎代謝量の差は52kcalになります。

 たったの52kcalと感じるかもしれませんが、1年に換算すると1万8980kcal(52kcal×365日)。これは脂肪を2.7kg燃やすのに必要なエネルギーと同じです。若い頃のままの生活を続けていると、1年で2.7kg体重が増えることになってしまいます。

 若い頃何を食べても太らなかったり、子どもがたくさん食べても太らなかったりするのは基礎代謝量、つまり何もしなくても消費されるエネルギー量が大きいからなのです。