「中位6割の対象者」に合わせて研修カリキュラムを用意し、「講義型」で一方的に進行した場合、「上位2割」にとっては「モノ足りない」研修になってしまいますし、「下位2割」にとっては、「ついていけない(理解不足)」の要素が出て来てしまいます。そもそも、講義型では参加者の反応・理解度を掴みづらいため、レベル感を把握するのも困難です。

 この点、「参加型」であれば、うまく「上位2割」の人の知見を引き出し、活用することによって、講師が1人で教える以上の効果的な学びの場を創り出すことができます。「下位2割」の方についても、うまく周りの人と協働したり、コミュニケーションが取れる状況を支援する必要がありますが、そこさえ担保できれば、参加者同士で教え合うことによって、全体的な底上げを図ることができるのです。

均質な学びの肝となる
グルーピング

 研修を「参加型」で進める際、参加者のバラツキ解消で特に気を配りたいのが、事前のグルーピングです。非常に些細なことに見えますが、事前の取り組みとしてぜひ心がけてください。

 具体的には、「2:6:2」のメンバーが混合された状態でグループを編成するのが理想です。6名1グループの場合は、「上位1名+中位4名+下位1名」が1つの目安となります。グルーピングをシャッフルする基準としては、所属・学歴・性別・リーダーシップなど様々な要素がありますが、経験上、できる限り「ゴチャ混ぜ」にした方が研修はうまく機能します。

 たとえば、参加者に高専卒から大卒、大学院卒まで混在するようなメーカーの新入社員研修などの場合も、できるだけグループ間で分散させ、学歴(年齢)が上位の人に下位の人をサポートしてもらう状況をつくることで、よい学びの場が形成されます。