当時の人事担当総務部長の中西正人さんに、改革の方針を話したところ、「その方針を実現するにはこの人物がいい」と推してくれたのが小西さんでした。そして改革プロジェクト・チームのメンバーも中堅・若手の仕事がよくできる職員を選んでくれました。

 小西さんは僕の考え方には反対のところも多かったと思いますが、「最終的に決まった府の方針には従う」という考えでやってくれました。小西さんは実力もさることながら、府庁の中では「仕事をやり遂げる」信頼感があり、改革プロジェクト・チームのメンバーも小西さんの指示を忠実に実行します。僕が収支改善の大改革の号令をかけてから僅か4カ月後には、府庁内外から猛烈な批判を浴びながら大改革の案をまとめ上げ、その後議会との調整を済ませて、ものの見事に年間約1100億円の収支改善の改革案について議会の議決を得て、それを断行しました。この大改革が土台となって、今の大阪府政の上向き基調があります。小西さんは大阪府の大改革の立役者です。

 その小西さんは、その後総務部長となり、さらにみなさんご存知のとおり、先の大阪W選挙で知事に立候補し、維新の会を倒して僕や松井さんによる大阪府政の方向性を変えようとしたわけです。政治って面白い!

 さて、小西さんは総務部長という最高幹部として、僕に反対意見をよく言ってきました。それによっていろいろな修正ができました。今考えると、落ち着くところに落ち着いたという事例がたくさんあります。

反対派に「徹底抗戦」させた結果は

 その中でも一番対立したのは、維新の会提案の職員基本条例です。

 一般的には、「公務員はクビにできない」と思われていますが、そんなことはなく、公務員といえども、評価が著しく低い人はクビにすることができます。

 しかし、実際には、クビになる人はほとんどいません。大阪府庁の人事評価では、5段階評価で上から3段階目までに99.8%の人を入れて、残りの0.2%の人しか落第点になりませんでした。そして落第点となってもクビになることもなければ、減給になることもありません。