キリンPhoto:PIXTA

キリンが好きで研究を希望も
難しいと言われ続け…

『キリン解剖記』書影『キリン解剖記』 郡司芽久著 ナツメ社刊 1200円+税

 どうしてもアマゾンで本を買うことが多いが、やはり本屋さんへもでかけねばならない。いきなりこの本が目に飛び込んできた。はぁ?『キリン解剖記』??

 なんじゃそら。経験上、この手の本はあたりはずれが大きい。いったい誰が書いているのかと著者紹介を見ると、なんと女性の写真が… 郡司芽久、きっと「ぐんじナントカひさ」という名前だと思ったのに「ぐんじめぐ」らしい。キリンの解剖ということで、いきなりジェンダーバイアスのかかった印象を持ってしもた。アカンがな。

 経歴を見ると、「日本学術振興会育志賞」受賞とある。あまり知られていないだろうが「将来、我が国の学術研究の発展に寄与することが期待される優秀な大学院博士課程学生を顕彰」する賞である。内容、ちゃんとしてそうやん。おもろそうやん。HONZでの紹介は発刊3ヵ月以内というのが基本ルールだ。奥付を見たら、8月1日と4週近く先。未来からやってきたのか、この本は。ということで「超」超速レビューである。

 東京大学に入学した芽久さん、生命科学シンポジウムに参加して、「一生楽しめる大好きなことを仕事にしたい」と考え始める。