先行投資があまりに高額になってしまうと、その後に必要となる資金が足りなくなってしまうことも考えられます。かといって、低価格につられて、戦略的につくられた評価だけを見て先生を選んでしまうと、貴重な時間を無駄にしてしまいます。時は金なりと考えれば、それはお金の損失でもあります。
起業を目指すのなら、初期段階で「知」「人」「金」についてのチカラを効果的に育て始めることが大切です。入り口を間違えると気持ちが折れてしまい、挫折しやすくなります。
もし、「自分には学びの場や先生が必要だ」と感じたら、最初は自分の可能性を限定しないためにも、なるべく広い範囲の「知」を網羅し、地道に実績を積み上げている質のよい学びの場や先生を選ぶようにしましょう。
講師(先生)の著書を読んで、どのような考えでその活動をしているのかを確認したり、ホームページやブログ、SNSを見て、活動実態や実績をチェックしたりするなど、しっかりと見極めて判断するようにしてください。
見極めの簡単な方法としては、ブログやSNSに掲載されている写真のチェックがお勧めです。
実際に講演やセミナー、レッスンを開催しているか、お客様やスタッフとの写真があるか、などをチェックしましょう。カメラマンに撮影してもらっただけの「ホワイトボード前で話している風の写真」や、エキストラひとりの後頭部越しの「面談風景などのイメージ写真」だけになっていないかなどを確認するのも簡単なチェックポイントです。
ブログやSNSに掲載される画像には、その先生の活動実態やレベルがそのまま表れます。文章は何とでも書けますが、日々の活動を切り取る写真の積み上げは、簡単にごまかせるものではありません。
「儲け話」系の副業は
うまくいかない
起業したいと考える人は、「いま以上の収入を得ること」を目標のひとつに掲げることが少なくありません。ですが、コツコツと実績を積み上げていこうにも、最初の売上は数千円レベルの小さなものにすぎません。
そのような状況にいると、次第に「不労所得」「一攫千金」「誰でも簡単」「法や制度の隙間を縫って」などのいわゆる“儲け話”が気になり始めます。
たとえば、最近では一段落した感がある仮想通貨。手っ取り早く儲かるとブームになり、「億人」とも呼ばれる大儲けした人も現れましたが、小さく儲けて大きく損をした人もたくさんいるのではないでしょうか。
「うまい話などない」という教訓(知)は得られたと思いますが、失ったもののほうが大きかったかもしれませんね。