Breen氏は「今回の研究結果から、生涯を通して運動を続けてきたかどうかに関係なく、何歳になっても運動を始めれば健康に有益である可能性が示された」と述べている。また、同氏は「もちろん、長く全身の健康を保つためには健康的な生活と運動を長期にわたり続けることが最善の方法だ」としながらも、「高齢になってから運動を始めても、加齢に伴う心身の衰え(フレイル)や筋力の低下を遅らせるのに役立つだろう」と付け加えている。
Breen氏によれば、現行のガイドラインでは、高齢者向けの筋力トレーニングに関する推奨内容には曖昧な部分が多いという。「ジムなどに通わなくても、日常生活の活動を通して筋力を増やす方法について、具体的な指針を策定する必要がある。例えば、ガーデニングや階段の上り下り、買い物袋を持ち上げるといった動作を定期的な運動レジメンの一環として行えば、いずれも健康の維持に役立つだろう」と同氏は述べている。(HealthDay News 2019年8月30日)
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