今、社長の人も、これから社長を目指す人も、さらにレベルアップ、スキルアップするためには、何をどうすればいいのでしょうか? 人気コンサルタント小宮一慶氏の最新刊『社長の成功習慣』(ダイヤモンド社、9月5日発売)は、経営者になる人にぜひ身につけてほしい50の行動習慣について解説した社長のための教科書です。本連載では、同書から抜粋して、経営者としていっそう成長するためのポイントについてお伝えしていきます。

自分の頭の中に<br />日本経済新聞を読めるだけの「定義」と<br />最新データのデータベースをつくるPhoto: Adobe Stock

いざというとき役に立つのは、自分の頭の中にあることだけ

 世の中には情報があふれていますが、いざというときに役立つのは自分の頭の中のデータベースだけです。経営者としてより良い判断をくだすためには、このデータベースを充実させ、活性化させる必要があります。
データベースに入れておくべきものは2つあります。

 1つは「定義」、もう1つは「最新データ」です。

 まず1つめの「定義」についてご説明しましょう。

 たとえば「GDPとは?」と尋ねられたら、みなさんはきちんと答えられるでしょうか?

 GDPの定義は「ある地域である一定期間に作り出された付加価値の合計」です。

 そして、ここでいう「付加価値」は、ざっくり言うと、売上から仕入れを引いたものです。これを「GDP? 売上の合計でしたっけ?」などとあやふやに覚えていると、GDPに関連する話も正しく理解できなくなってしまいます。