また、生後6ヵ月未満の乳児にワクチンを接種することはできないため、両親をはじめとする周囲の人がワクチンを接種して乳児への感染を防ぐ必要がある。「インフルエンザワクチンの接種により得られるベネフィットの1つは、自分自身だけでなく、周りの人を守ることにもつながることだ」とEpperson氏は話す。
Epperson氏によると、米国では毎年数十万人がインフルエンザで入院し、数千人が合併症で死亡している。死亡率が高いのは高齢者と乳幼児だが、若者や中高年者が死亡することもある。ワクチンを接種していれば、入院の確率を大幅に低減することができるし、万一インフルエンザにかかったとしても、症状が軽く済む。また、インフルエンザにかかった際は、医師の診察を受けて抗ウイルス薬を処方してもらえば、回復までの時間が短くなる。
さらに、Epperson氏は「例えば、インフルエンザの可能性がある人とは接触しないようにする、こまめに手を洗う、インフルエンザにかかっているとき、あるいは咳やくしゃみが出ているときは鼻と口を覆う。そのような簡単な対策でも、インフルエンザへの感染、あるいは感染拡大を防ぐのに役立つ」として、誰にでもできる感染対策を呼び掛けている。(HealthDay News 2019年10月10日)
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