産後1ヵ月間洗えない
肌を清潔に保つために

正しい洗顔をすると肌に透明感が出ることに、多くの中国人女性が驚く /Photo:Coeur Project
拡大画像表示

 このように、少しずつ洗顔とクレンジングの重要性を説いていったことで、最近、提携先の中国のサロンでは、洗顔料が最もよく売れるようになったと聞いています。

 一方で、肌を清潔に保つことの大切さを最もダイレクトに実感してもらえたのが、「座月子」の女性に対する肌のケアのアドバイスでした。

 中国には、出産した女性が産後の体調回復のために、少なくとも1ヵ月の間何もせずに部屋に閉じこもる「座月子」の習慣が根強く残っています。この期間、女性は、外気に当たってはいけない、冷たいものを体内に入れてはいけないなど、たくさんの制約があるのですが、お風呂(シャワーも)に入ってはいけないことが最もつらいといいます。

 私たちは、この期間にも肌を清潔に保っていただきたいと思い、オーガニック由来のミストスプレーをお薦めしたところ、お客さまに大変喜んでいただくことができました。これが、通常の生活に戻っても肌のケアの大切さを実感するきっかけになっていれば、より良いと思います。

 初めは「面倒だ」とケアを嫌がっていても、私たちが中国の習慣に近づいて、肌のケアをするきっかけを作り、それが、不快や不自由に対する何かしらの解決策になれば、お客さまとの間に信頼関係が築かれます。さらには、日本式美容のロイヤルティーが高まることにも結び付きます。

「有名女優が日本製の化粧品を使うから、自分もそれを使うことがステータスである」と思う風潮自体を変えることは簡単ではありません。しかし、私たちは、日本式美容の本当の効果を実感していただけるよう、日中の習慣の違いを橋渡しできる商品やサービスを、これからも開発していきたいと思います。

 次回は、文化や習慣の違いを超えて、中国のエステティシャンに日本式のエステティックのノウハウを伝える際の工夫などをお話ししたいと思います。