「英語が全然話せない」「皆の会話に入れない」「会議で一言も発言できない」。ネイティブを前にしたとたん、「英語が通じない」と悩む日本人は多くいます。一方で、日本人と同じく、英語でハンディがあるはずの非ネイティブは、うまくやっています。なんと、ビジネス英語には、非ネイティブが身につけるべき「絶対ルール」が存在したのです。
1年2ヵ月売上ゼロで窮地に追い込まれた著者が、今ではネイティブを部下に持ち、15ヵ国以上の外国人プロフェッショナルをマネージするきっかけとなった、非ネイティブが実践しているテクニックを『ビジネス現場で即効で使える非ネイティブエリート最強英語フレーズ550』にまとめました。学生時代に学んだ単語でじゅうぶん。使えるフレーズを多用し、ポジティブで丁寧な言い回しを意識すれば、英語での会話は怖くありません。「こんなとき、なんて言えば?」があっという間になくなるキーフレーズを中心に紹介します。
「summarize」を使って、
「まとめ」として情報を整理する
プレゼンや会議では、合間の区切りごとに「まとめ」をつけて、伝えたいことをわかりやすく伝わるようにします。「まとめ」の言葉としては主によく使われる3つの単語があります。「summarize」「sum up」「conclude」の3つです。
まず「summarize」ですが、和製英語で「サマリー」と使われているように、「要約する」という意味になります。「sum up」も同じ意味で使われます。たとえば、「I’d like to summarize the key points.」(要点をまとめます)、「Let me sum up my presentation.」(プレゼンの内容を要約します)です。私は「summarize」「sum up」は使い分けず、同じ意味として使っています。
次に「conclude」ですが、「要約したうえで、自分なりの結論を出す」という意味になり、「summarize」「sum up」とは異なります。なので私は、「summarize」で要点をまとめてから、最後に「conclude」で自分の意見を述べるというふうにしています。どれだけ説明がうまくても、人の考えは思っている以上に正しく伝わりません。だからこそ、要所要所で「summarize」を使って、要点を整理して、相手に理解してほしいことを明確にします。
結論を伝える前の一言も重要
何かを報告をするときには、必ず要点やまとめが必要になります。特に相手が忙しくてすべてに目を通せないことが明らかなときほど、伝わらない可能性が高くなります。そこで、プレゼンや会議では、合間の区切りごとに「まとめ」をはっきりわかるような表現を使って行い、確認することが必要なのです。
たとえば、結論に入る前に、プレゼンが終わりに近づいていることを一言伝え、内容を要約し、結論を述べます。
「Now I’m reaching to the end of my presentation.」
(そろそろプレゼンも終わりに近づいています)
「Let me summarize the main points of today’s presentation.」
(本日のプレゼンの要点を整理させてください)
「I’d like to conclude that our product is reliable and the most inexpensive.」
(私たちの製品には信頼性があり、かつ最も低価格であることを結論としたいと思います)
といったフレーズでプレゼンやスピーチの終わりが近づいていることをはっきり伝えるのです。
ビジネスでは、お互いに不明点を残さずに必要なアクションを確認し遂行することが大切です。だからこそ、何かを報告をするときには、必ず要点をまとめましょう。