腸を整えるには外側からのアプローチでも可
しかし、実は腸の外側からアプローチすることも可能です。
(1)温める
(2)適度に刺激する
この2つはどちらも、腸の働きを活性化する効果があります。
たとえば、「お腹が冷えて体調が悪くなった」という経験はありませんか?
子どものころに布団からお腹が出ていると「ちゃんとお布団をかけて寝なさい」と言われた記憶もあるかもしれません。実際、お腹が冷えると下痢をしたり、体がだるくなったりすることがあります。それくらい、腸は「冷え」に弱い臓器であり、冷えると調子が狂いやすくなります。
反対に、温めてあげれば、腸は高いパフォーマンスを発揮します。腸は腹壁のすぐ下にあるので、皮膚を温めると熱が簡単に伝わります。
また、腸は、刺激に対して非常に敏感な臓器で、手術のときに指でポンとはじくと、ビクンと躍動します。ちょっと刺激を与えるだけで活性化を促せるので、皮膚の上からマッサージをするのは、とてもよいことです。
腹壁のすぐ下にあり、骨で覆われてもいない腸は、自分で触れる唯一の内臓と言っても過言ではありません。しかも、腸の全長は約9メートルにも及びますが、固定されているのは大腸の4か所だけで、小腸はブランコのようにぶら下がっている状態です。そのため、もみほぐしやすいという利点もあります。これを利用しない手はないでしょう。
そして、この「温める」「適度に刺激する」を一度に効率よく行える場所が、お風呂なのです。