人が「仕事を押しつけてきた!」と感じる3つのポイント

(1)自分の仕事の状態を把握しないままに、一方的に新たな仕事を頼まれたとき

(2)仕事の意味や目的を明確にせず、「いいからやればいいんだよ」と、まるで自分がロボットのように指示されたとき

(3)振られた仕事をやったところで、自分の担当範囲外の業務のために評価に結びつかないことが明白であり、「働き損」であることが見えているとき

 (1)~(3)のうちどれかひとつでも当てはまれば、仕事を頼まれた人は「押しつけられた」という感覚を持ちます。

 ではどうすればいいのか。

「部下の仕事状態を把握」したうえで、「明確な目的」と「明確な見返り」を伝えましょう。

 冒頭で紹介した運送会社の上司は、同じ過ちを繰り返さないよう、部下の仕事の状況を把握するための面談を月1回、行うことにしました。

 また、期首の目標面談では「イレギュラーな仕事へのサポート」も評価項目に入れ、手伝ってもらう際にはその仕事の目的をしっかり説明することにしました。「押しつけ感」を与える行動を改めたことで、この運送会社では気持ちよく手伝い合える風土ができ始めています。

「この仕事を手伝ってくれないか」と部下に頼むのは、何も悪いことではありません。3つのポイントに気をつけながら、堂々とお願いしましょう。