セブン-イレブンの歴史の中で、大きなイノベーションとなったのが2000年代後半から始まった「商品政策の一大変革」といっていいだろう。

 コンビニは2000年代初め頃から、度々飽和といわれてきた。たばこと缶コーヒー、高カロリーのギラギラ弁当に代表される男の店というイメージを払拭できず、女性客や高齢者を取り込めていなかったからだ。

 しかし、そうした中でコンビニは奇跡の復活を遂げる。セブンが率先して進めたのが働く女性、シニア層をターゲットとして商品を作り直し、総菜やサラダなどを拡充して中食需要への対応にカジを切った。

 この商品政策が東日本大震災発生当時、スーパー店頭に商品がなくなる中、従来コンビニを使っていなかった消費者がコンビニを再認識、その商品政策が見直されたことで再び成長に火がついた。

 セブン-イレブンは2010年あたりから、年間1000店、1500店と大量出店に乗り出し、一気に当時2位だったローソン、ファミリーマートを引き離しにかかる。

 大量出店は昨年あたりまで続いており、この大規模な出店政策が現在、噴出している問題の引き金になったのではないかという指摘もあるほどだ。

店舗網を活用したリアルプラットフォームで
飽和時代のイノベーションを目指す

 前置きが長くなったが話を元に戻す。

 つまり、セブン-イレブンの永松社長は、この大量出店で確立した2万店超の店舗網を活用したリアルプラットフォームとして飽和時代のイノベーションを目指そうということのようなのだ。