親もSNSを知っておくことが
わが子を守ることにつながる

 たとえTwitterで見知らぬ人からDMが届いても不気味に思うだけ。だが、それがなんらかの事件の入り口であり、わが子がその入り口に立っていることは紛れもない事実なのだ。保護者にはどんな対策がとれるのか。

 鈴木さんは「デジタル面とアナログ面の双方向から守ること。そのために大前提として、親もSNSを知ることが大事です」と主張する。

「まず、それぞれのSNSがどんなサービスで、どんな機能があるのかを知らないことには始まりません。たとえば、TwitterのDMは受け取れる相手を制限できるとか、アカウントの公開範囲を決められるとか。そうしたデジタル面でのルールを知ったうえで、『このルールを守って使ってほしい』と、子どもと話し合うといいでしょう」

 SNSは危険や恐怖もあるが、もちろんメリットも大きい。ルールを知りもせず、むやみやたらに『あれはダメ、これはダメ』と制約してはナンセンスだし、余計に子どもが反発しかねないのだ。

 もう一つ、アナログ面では、子どもがSNS上で覚えた違和感を、気軽に口にできる親子関係をつくっておくことが肝心だという。

「『Twitterで知らない人からDMが届いて、遊びに誘われた』など、ささいなことでも、異変を子どもが気軽に話せる親子関係をつくることで、被害を食い止めることができます。そのためには、親が専門用語や仕組みを理解して対等に話せないと、子どもは『SNSの話をしても分かってもらえないし…』と、説明が面倒で口を閉ざしてしまう。子どもをSNS上の危険から守りたいなら、親も知識を持っておくことはマストです」

 ネット上での交流が苦手であれば、無理に発言する必要はない。大切なのは、SNSごとの機能や特性を知っておくことだ。知るだけで安心することもあるだろうし、知らなければ「わが家のSNSルール」を作ることもできない。

「鈴木家では、『新しいアプリをインストールするときは、まず親に相談する』というルールを設けています。どういう目的でそのアプリを入れたいのか、子どもの意見を聞いたうえで、『この使い方だけは守ってね』と約束してもらっていますね。実際、高校生の娘が『Zenly』を使っていますが、『すでに住所が知られている地元の中学の同級生とのみつながる』という決まりのなかで楽しんでもらっていますよ」

 親、子、SNSの三者すべてがつながっていることが、これからの情報化社会で家族を守るすべなのだ。