企業内FPは、自社での取り扱いラインナップの「販売者」
A銀行に勤めているFPが顧客と話していて、「実は当銀行では取り扱いのない、B証券で取り扱っているC商品の方がコストが安いです」とはまず、教えてはくれません。
FPといえども、企業から給料などの報酬を受け取っている人は、勤務先の収益に貢献することが求められますから、まあ当たり前ですね。
すると、顧客にとって最適ではない自社の商品を勧める行為は、「顧客の最善の利益」を提供していることになるでしょうか?
「必要な情報の開示」や「利益相反はこれを顧客に開示する」ということをしているのでしょうか?
いくらFPとして職業倫理が高いとしても、勤務先から給料を受け取っている以上、FPの倫理規定を完全に守っていくことは難しいのです。
企業に勤めている企業内FPは、自社での取り扱いラインナップの「販売者」であることが求められているのです。