国の要請に応じて全国で約98%の小中学校が臨時休校に入った今週、塾や習い事も次々と休みになり、1日中家で過ごす子どもがゲームやYouTube漬けにならないよう、頭を悩ませている親御さんも多いのではないでしょうか。

学校に通わないことによる学習機会の損失を少しでも補いたいと、臨時休校の要請があった2月27日の翌日から、書店ではドリルや児童書の売り上げが急増するという現象が起きています。親としては、子どもたちの急にできた時間を少しでも勉強にあててほしいと願うもの。とはいえ、子どもとしては勉強より遊び。その2つの需要にこたえるジャンルとして、とくに売り上げが激増しているのが、面白くてタメになる「学べる児童書」です。

そこで小学生の子を持つ親御さんのために、ダイヤモンド社の児童書のなかから、臨時休校の報道を受けて売り上げが急増した上位5点をご紹介します。

新型コロナ休校の影響で売り上げが激増する「学べる児童書」

第1位 『やばい日本史・世界史』シリーズ

対象年齢:小学校4年生~、シリーズ46万部

「子どものころから歴史が苦手でそのまま大人になってしまった」「歴史小説や大河ドラマについていけない」「お寺を見ても心が動かない」……そんな悩みをひそかに抱えている大人も多いのでは? 将来、我が子が歴史コンプレックスを抱えた大人にならないためには、「歴史=おもしろいもの」と知ってもらうのが一番! じつは歴史を築いてきた偉人はみな変人ばかり。そこには数々の知られざるおもしろエピソードが! 子どもが読めば大爆笑、大人が読めば学び直しになる、そんな小学生~高齢者まで年代を問わず楽しめる大人気シリーズです。

第2位 『わけあって絶滅しました。』シリーズ

対象年齢:小学校3年生~、シリーズ71万部

「読書が嫌いなうちの子もゲラゲラ笑って読んでくれた」「YouTubeの誘惑にも勝ち、夢中で本を読んでくれた」と大好評。メディアでも多数紹介された、一番売れている絶滅動物の本です。絶滅した生き物は、「敗者」ではありません。強いか弱いか、ではなく、絶滅は理不尽に訪れるのです。これって何だか、人生の真理にも通じると思いませんか? 楽しく読み進めながら、「環境保全」についても考えるきっかけを与えてくれます。

第3位 『せつない動物図鑑』シリーズ

対象年齢:6才~、シリーズ35万部

世界中にファンを持つイラストレーター、ブルック・バーカーさんが描くなんともせつない動物たちが「かわいい!」と女の子を中心に大人気! 「ウサギの赤ちゃんは1日2分しかお母さんに会えない」など、せつなくも一生懸命生きている動物たちの姿に思わず共感し、お留守番の寂しさもまぎれることでしょう。かわいい動物たちのイラストはどれも1本のペンで描けるシンプルなデザインなので、本を真似してお絵かきに挑戦するのもおススメです。

第4位 『あやしい植物図鑑』

対象年齢:小学校3年生~、2万部

動物の雑学本がブームですが、「植物」に目を向ける人はあまり多くありません。しかし植物は、動物の食料として「利用」されながら、生息域をどんどん広げ、多様な種を展開し、圧倒的な繁栄を遂げており、その生存戦略の巧みさと多様性は、知れば知るほど面白く、どんどん深みにはまっていきます。植物の世界には、大人でも初めて知るような驚きの真実がたっぷり。年代を問わず知的好奇心をくすぐられるまったく新しい植物図鑑です。

第5位 『世界一やさしい問題解決の授業』

対象年齢:小学校5年生~、50万部

世の中を生き抜くために必要な能力、それは「問題解決力」。この本では、学生バンド「キノコLovers」がライブに人を集めようと奮闘するストーリーを題材にしながら、学校では決して教えてくれない「問題を解決するための考え方」を子どもにもわかるように優しく解説します。「文化祭や運動会を成功させたい」「委員会やクラブが上手くいかない」……そんな悩みを抱える子どもにそっと差し出してみては? イラストがたっぷりで手に取りやすい本ですが、その内容は経営層のビジネスパーソンにも絶賛されるほど本格的。お父さんやお母さんの仕事にも役立つロングセラーです。