『学びを結果に変えるアウトプット大全』『学び効率が最大化するインプット大全』などのベストセラーで知られる精神科医・作家の樺沢紫苑さん。
現在、著書『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』が人気沸騰中の精神科医Tomyさん。

ふたりは精神科医でありながら、Twitter、Facebook、YouTube、ブログなどを通じて、人生のアドバイスを発信し、多くの読者を獲得しているという共通点を持つ。

今回は、そんなふたりが、SNSによる情報発信を始めたワケ、アドバイスをするときのスタンス、そして読者から寄せられたお悩みにも直接回答!
濃密なスペシャル対談をお届けする。

Q.職場の嫌みな女性が苦手です……

今月から経理の仕事を始めたばかりなのですが、初日からいきなり給与計算をしたところミスが起こしてしまいました。そうしたところ年配の女性社員が、私1人の責任でミスが起こったように悪口を言いふらしました。
今日は交通費の清算があり、例の年配女性にも確認を求めると、聞こえよがしに「交通費、全部合ってるかどうか不安になるわ~」と、他の社員に向かって話していました。一事が万事なので、ずっと悲しい気持ちを拭えずにいます。
言い返したくなるのをぐっと堪えていますが、こんな意地悪オバさんがいる職場で、私はどうやって耐えていけばいいのでしょうか。

◎Tomy先生の回答

おそらく、この年配の女性社員は、人にイヤミを言って相手が凹んでいるのを見てニヤッとするようなタイプなのでしょう。

職場においては「仕事を円滑にこなすこと」が一番の目的であり、それ以上はオマケにすぎません。そう思ったほうがいいです。だったら、笑顔と挨拶だけは仕事を円滑に進めるために最低限励行するけれど、それ以上はほったらかしでいい。仕事のプロとして、思い切って割り切ることが肝心です。もし業務に支障が出るようなことがあったら、ためらわず上司に相談してください。

いずれにしても、職場の悩みは職場限定のもの。それを他に持ち込む必要は全然ありません。そうすれば、もっと悩みを過小評価できると思います。

◎樺沢先生の回答

「対人関係療法」という精神療法では、家族やパートナーなど本当に大切な人との人間関係が一番重要であり、次に友だち、そして職場の人間関係の順にあるとしています。

私は、これをもっとわかりやすく「6対3対1の法則」として説明しています。つまり、「家族6」「友だち3」「職場1」くらいのウエイトでいいということです。逆に言うと、職場の人間関係が最悪だとしても、親しい友だちが1人か2人いればいいし、家族のサポートがあればいい。

日本人は幼い頃から「周りのみんなと仲よくしなさい」というふうに教育をされるので、職場の人とも友人のような深い関係性を作らないといけないと思い込んでいますけど、それはかつての終身雇用制の時代の話です。

同じメンバーで何十年も一緒に働くスタイルだったら、職場の人とは仲よくしたほうがいいでしょう。しかし、転職するのが当たり前の今は、職場のメンバーもどんどん入れ替わっていく時代です。

職場はあくまでも仕事をする場であって、友だちを作る場ではないです。人間関係において職場のウエイトは1割程度。その程度の付き合いをすればいいと思えば、気がラクになると思います。

【次回へ続く】