内定が取れていない学生を
丁寧にフォローする明治

明治、立教、関関同立…進化する大学の「就活」サポート「就職に強い明治」の名の通り、各種説明会やガイダンスの出席率も高い

 就活に強い大学としても長い伝統を誇る明治大学の場合はどうか。 1、2年生が学ぶ東京・杉並区の和泉キャンパスを含め四つのキャンパスそれぞれに就職キャリア支援センターを設置し、1日100件の相談を受けることもある。専任職員の相談体制やOB・OGの連携、学内企業説明会なども強みだが、特徴的なのは、ALL MEIJI インターンシッププログラムだ。

 5月から10月まで5カ月の長期スパンで、事前研修から、筆記試験、エントリーシート(ES)記入、最低5日以上、300以上の提携企業先で行うインターンシップ、そして報告会でのまとめまでが一連のプログラムとなっている。04年から実施されていたが、19年には、1000人以上が応募。1年生が10人、2年生が80人と、就活前の学年からの応募も多い。

 4年生6月以降からの「納得就職支援プログラム」も独自の取り組みだ。公務員や教職志望も含め、まだ内定が取れていない学生に、3年の就活イベントとは別に、各種ガイダンス、セミナー、対策講座、明大生積極採用企業による選考会、企業人事の学内模擬面接会などを実施し、きめ細かくフォローしている。

 例えば、通らなかったESには事実を羅列しているだけなど、一定のパターンがある。「ES振り返り講座」でそうした箇所をつぶしていく。同大学就職キャリア支援センターの青木博氏は「センターに寄せられた相談内容の膨大なデータから課題を抽出し、それを基に必要な支援を行っている」と自負する。