情報過多の今、「フィードで映える」コンテンツが選ばれる
山内 ときどさんは今、弊社が運営する「OPENREC.tv」というプラットフォームを使ってインターネット配信をしてくれています。「OPENREC.tv」に限らずですが、ここ数年で、とにかくネット上の情報の流通量が増えました。ユーザーはスマホに現れる画面を次々にスクロールしながら、何を見るかを瞬時に判断しています。
YouTubeでもTwitterでも、最初の数秒でパッと見て「楽しそう!」と判別できないコンテンツは、すぐスクロールされて流れていってしまう。
その上、あらゆる形で邪魔が入ります。たとえば動画を見ている間にLINEなどの通知が届くと、すぐ他のアプリに移動する……ということは、誰でもやっていると思います。
こういう状況で多くの人に見てもらえるコンテンツの条件は、次の3つです。
①フィード(流れていく画面)の中で目立つこと
②ファンがついていること
③音声コンテンツ=話している内容にも魅力があること
ご本人は意識はしていないかもしれませんが、格闘ゲームの試合やときどさんがやっている生配信は、これらの条件を満たしていると思います。
①②は誰もが考えることですが、③は忘れがちな人が多いですよね。
多くの人に視聴してもらうコンテンツの条件として、プレイ動画だけでなく、「音声=何を話しているか」がとても重要です。動画をバックグラウンド再生して、全然違うアプリを入れながら音だけで楽しむユーザーも多いですから。
ときど 確かに、僕らがやっている配信では、ゲームに関係ない「雑談」をとても重視しています。専門的な話をすることもあるけど、格闘ゲームに興味がなかった人がたまたま見てくれても楽しめるよう心がけていますね。eスポーツの広がりで最近は「動画勢(格闘ゲームをプレイはしないけど動画視聴をメインで楽しむ人)」も増えていますし、初心者にも、ゲーマーにも役に立つ情報を入れ込むように意識しています。
ゲームだけだと広がらないので、運動、食事、メンタルコントロールなどの小ネタを入れることもあります。僕の空手の師匠から聞いた「風邪は首元からくるから、タオルを巻いて寝ろ」という健康法とか(笑)。色々ネタは持っていますよ。