ディズニーと三越で学んできた日本人にしかできない「気づかい」の習慣
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老舗料亭の子として「心」を学び、三越入社後は「スキル」を、米国ディズニーで「仕組み」を学んだ、おもてなし・ホスピタリティのプロフェッショナル、上田比呂志氏が新著『ディズニーと三越で学んできた日本人にしかできない「気づかい」の習慣』を出版した。同書の中から、相手の心をつかむ心くばりの方法をレクチャーする。今回は、部下のマネジメントにおいては、他人よりも自分をコントロールすることが大切だという心がけについて。

自己管理できない者には
他人を管理できないとドラッカーは説く

 最近、講演などで全国各地を回っていると「上田さんは人を怒ったことがなさそうですね」と言われることが増えてきました。

 しかし、私もサラリーマンを通算二十数年経験してきましたので、もちろんそんなことはありません。人と人とが関わっていく社会の中では、きれいごとだけでは済まないことがままあるものです。

 部下や上司に対して、時には感情的になりそうな場面もありましたし、また、そんな自分に後悔の念を感じてしまうこともありました。

「マネジメント」という言葉は一般的に「管理」と訳されますが、経営学者のP.F.ドラッカー氏は様々な著書の中で自己管理の大切さについて述べています。

 次の文章は、『現代の経営』(ダイヤモンド社)からの引用です。

「他の人間をマネジメントできるなどというのは証明されていない。しかし、自らをマネジメントすることは常に可能である。そもそも自分をマネジメントできない者が、部下や同僚をマネジメントできるはずがない。他の人間をマネジメントすることは主として、自分が模範となることによって行うことができる」