チョコレートの消費量は世界で年々増加している。一方で、需要を支える仕組みは意外ともろく、一つつまずくとチョコレートを取り巻く社会システムが連鎖的に崩壊しかねない。そこへコロナ禍が襲い掛かる。チョコレートの上流と下流では一体何が起きているのだろうか。生産、流通と市場の現状とともに、消費者側もプレイヤーになり得る新たな潮流「Bean to Bar」を解説する。特集『100年に1度の激変!チョコレート市場』は、6月15日(月)から20日(土)までの全9回の連載で配信する。(ダイヤモンド編集部編集委員・クリエイティブディレクター 長谷川幸光)
#1 6月15日(月)配信
チョコ市場は10年で35%成長!日本は世界3位の消費大国だった
「最近、カカオがやたら盗まれる」――。今や世界で3位のチョコレート消費国となった日本。この勢いで2020年のバレンタインデー商戦への期待が高まったが、今年はコロナ禍が直撃。世間はバレンタインどころではなくなる。ところが、4月に入るとチョコレートの販売金額は前年を上回り始めた。その理由とは?
#2 6月15日(月)配信
チョコレートはかつて媚薬だった!?4000年の甘~い歴史と3大発明
人類がカカオの栽培を始めたのは約4000年前。一方、現在のような固形の甘いチョコレートがつくられてまだ170年しかたっていない。その間、どのような変遷があったのだろうか。チョコレートの歴史と、カカオをチョコレートに変えた3大イノベーションを解説する。
#3 6月16日(火)配信
明治「ザ チョコレート」開発秘話、8度目の挑戦でついにヒット!
「日本のチョコレート文化は欧米と比べるとまだまだ遅れています。チョコレートをもっと上のステージへ持っていきたい」――。明治の幹部はこう語る。この発言の意図、そして明治が長年、チャレンジし続ける領域とは?
#4 6月16日(火)配信
カカオ豆の個性を最大限に楽しむチョコの食べかた、カカオハンターが伝授!
こだわりのカカオ豆を追い求める小方真弓氏。「情熱大陸」や「クレイジージャーニー」といったドキュメンタリー番組でその名を知った人も多いのではないだろうか。コロンビアを中心に「カカオハンター」として活動を始めた経緯を聞いた。
#5 6月17日(水)配信
世界で戦える「日本独自のチョコレート」のつくりかた、専門店代表語る
国内のビーン・トゥ・バー(Bean to Bar)の火付け役であるチョコレート専門店「Minimal」。代表の山下貴嗣氏は、コンサルティング業界から脱サラして未経験でチョコレート業界へ飛び込んだ。その決意とは?
#6 6月17日(水)配信
チョコ「3大悪説」の真相、太る・鼻血が出る・虫歯になるは本当?
健康効果を訴求したチョコレートの人気が高まっている。しかし、チョコレートは「太る」「鼻血が出る」「虫歯になる」と幼いころに刷り込まれた世代は「チョコレートが健康にいい」といわれてもにわかに信じ難い。その真相とは?
#7 6月18日(木)配信
チョコレート業界の闇、「カカオ農家は食べたことがない」定説の裏側
「カカオ農家はチョコレートを食べたことがない」――。チョコレート業界ではよく聞くフレーズだ。その理由はカカオの「産地」と「歴史」を知ることで分かる。カカオ農家が直面する5つの難局とカカオ栽培が困難な5つの理由を解説する。
#8 6月19日(金)配信
チョコ新潮流「Bean to Bar」が100年に1度の市場激変をもたらし得る理由
デザイン性の高いパッケージやブランディングが目を引き、連日、ファッション誌やグルメ誌に取り上げられる「Bean to Bar」だが、ただの流行ではない。チョコレートを取り巻く既存のシステムを抜本的に変える可能性を秘めているのだ。
#9 6月20日(土)配信
「本当においしいチョコ」24選!8つのBean to Bar専門店がセレクト
取材中に幾度も店名を耳にした評判のBean to Bar専門店に、カカオ豆本来の個性を楽しめる「本当においしいチョコレート」を3つずつ挙げてもらった。
Key Visual by Noriyo Shinoda