「オンライン飲み会のツールの中でもLINEは機能が充実している。顔の一部を動物にするなどの加工機能もあるし、顔を使ったゲームもできる。最も重宝しているのはフィルター機能で、ちょっと盛れる。興に乗ってきたらフィルターを使って皆で遊ぶ、という感じ」(33歳女性)
ルックスに気を使いたい多くの人にはうれしい機能である。通話アプリにはいくつかあるが、この話を聞く限り、LINEは若い女性層あたりを中心に支持を集めていそうだ。
楽しく参加するためのルール
幹事力も大事
オンライン飲み会を楽しむためには、何かしらのルールも作った方がよいそうだ。いくつかのエピソードから探っていきたい。
「オンライン飲み会が終わった後、同棲している彼氏がものすごく不機嫌になっていた」(30歳女性)
彼女が外で飲んでいるなら彼氏もなんてことはなかったのだろう。しかし同じ家にいて彼女の話し声・笑い声を一方的に聞かされているとなると事情は全く違う。生々しさが段違いに増すのである。ひょっとしたら彼氏は、彼女の通話を邪魔しないように極力、気配を消して過ごしていたかもしれない。パートナーがいる場合は、オンライン飲み会に参加する前に環境の整備や双方の意思確認を行っておいたほうが、摩擦を低減できるはずである。
「参加人数は制限した方がいい。せいぜい5、6人まで。職場で10人くらいとオンライン飲みをした時、誰が何を話しているかわかりにくかった。途中から上司の一人劇場が始まって、みんなでご清聴するはめになってしんどかった」(28歳男性)
フォーマルな部類に属するオンライン飲み会も数多く開催されているようだが、参加人数の多い場合、やり手の幹事は、部屋を複数に分けて少人数同士で話せるようにするという。時間を区切って人を入れ替えたり、発言の必要がある人以外のマイクをミュートしたりするそうだ。