【気温の違いによる運動の注意点】
・24℃未満 熱中症の危険性は低い。適宜、水分を補給する。
・24〜27℃ 熱中症の危険性がある。積極的に水分・塩分を補給する。
・28〜30℃ 30分おきに休憩を取り、積極的に水分・塩分を補給する。
・31〜34℃ 激しい運動は避ける。10〜20分おきに休憩を取り、積極的に水分・塩分を補給する。
・35℃以上 原則として運動は中止する。

熱中症の要因である「体」と「運動」
コントロールできるものをきちんとコントロールする

 熱中症の3つの要因のうち、「環境」については、とくに屋外にいる場合にはなかなか自分でコントロールできないものです。そのため、先に書いた気温による注意点を意識することが大切。一方、熱中症の3つの要因の残りの2つ、「体」「運動」については、自分でコントロールできるものですから、知識さえ持っていれば、よりしっかりと熱中症対策ができるはずです。

◆熱中症の要因2【体】
 熱中症のリスクが高いのは、高齢者や子どもはもちろんのこと、肥満、二日酔い、睡眠不足、運動不足、脱水状態の人です。また、食事量が少ない状態であることや、朝食を抜くことも熱中症のリスクを高めます。水分をとるというと、どうしても飲みものをイメージしがちです。でも、ごはんや野菜などの固形物も重量の半分以上が水分ということがほとんどです。食事をしっかりとることも、熱中症の予防になるのです。

◆熱中症の要因3【運動】
 運動中は、とくに発汗によって体内の水分と電解質(塩分やカリウムなど)が失われます。そうして水分補給が追い付かず脱水状態になると、発汗による体温調整機能が低下し、熱中症になりやすくなる。気温がどんどん上がっていくこの季節には、屋外など高温多湿の環境下での運動はなるべく避けて、ジムなど空調の効いた室内で行うことをおすすめします。