アプリで自動化

 発達障害を持つ人は、一般に自分の現在の状態を知ることが上手ではありません。「自分はまるで頑張れていない」という感覚を持ちながら無理に無理を重ね、ある日突然倒れてしまう人なんてのはざらにいます。

 数字は裏切りません、ぜひだまされたと思って何かの数字を記録し始めてください。最近は便利なアプリも色々出ています。僕も最近次の3つを使い始めました。記録はスマートフォンでの管理が便利だという方は、こちらをおすすめします。

・スリープモニター
Google Play
 睡眠の記録がワンプッシュで手軽に始められます。寝る前に設定すると、スマホの目覚ましが鳴って次に手に取ったときが起床時間として記録されるため、メモに比べて面倒がありません。

・SilentLog
App Store
Google Play
 スマホのバックグラウンドで起動しておくだけで、1日の歩数や移動距離、行動記録などの活動量が記録されます。僕は躁転している状態とうつ状態では、完全にこの数値が別物になります(躁転しているときは、信じられないほど動いています)。

・食事日記
Google Play
 日付とひもづけて、食事の写真記録を残せるのが便利です。

 自分はどれくらい働いているのか、どれくらい寝ているのか、どれくらい食べているのか。ひいては、現在自分がどのようなコンディションにあるのか。これは意外と、自分自身の感覚で把握するのが難しいものです。「絶好調だ」と感じているのに、日々仕事の生産量は低下しているなんて恐ろしいこともあり得ます。逆に、感覚的にはどん底でも、数字にはうつ状態からの回復が表れてくることもあります。

 自分を知るのはとても難しいことです。ぜひ、セルフモニタリングを試してみてください。「まだ頑張れる」という感覚を信じて突き進むのは、本当に危険なことなのです。