アメリカの名門カレッジ2年間のMBA講義をイラストでまとめた新刊書籍『ザ・ビジュアルMBA 経営学の要点を学べるスケッチノート』は、リーダーシップや財務・会計、マーケティングなどに至るまで全20科目を網羅的に、しかも視覚的にざっとつかめるのが良いところ。しかも全20科目について、監訳の星野リゾート・星野佳路さんのワンポイントレッスンまで付いています。
その中から今回は第7章「オペレーション・マネジメント」の一部をご紹介していきます!

星野佳路(ほしの よしはる)
株式会社星野リゾート代表
1960年長野県軽井沢生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、米国コーネル大学ホテル経営大学院修士を修了。帰国後、91年に先代の跡を継いで星野温泉旅館(現星野リゾート)代表に就任。以後、経営破綻したリゾートホテルや温泉旅館の再⽣に取り組みつつ、「星のや」「界」「リゾナーレ」「OMO(おも)」「BEB(ベブ)」などの施設を運営する“リゾートの革命児”。

生産性のフロンティア

オペレーション・マネジメントについて、星野リゾート代表の星野佳路さんは次のように言っている。

生産・販売工程の無駄をなくし、生産性を高める――それが、オペレーション・マネジメントである。現代の経営においては、あらゆる業種において生産性の向上や効率化が進んだため、オペレーション・マネジメントが優れているだけでは競争優位の差別化要因とはならない。この状態を経営学者マイケル・ポーターは「生産性のフロンティア」として、競争のスタートラインに立つ必要条件でしかなく、この点に注力するだけでは企業は生き残れない、と説いた。たとえば自動車で言えば、どのメーカーの車であっても、スピードが遅い、エアコンが効かない、安全性に問題がある、ということはない。また、30年前とは違って、現代では町でおいしくないカレーを探すのは困難になった。おいしいカレーを提供することは決定的な競争優位には至らない時代になったということだ。

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オペレーション・マネジメントはやって当たり前の時代になったということか。では、ここからは『ザ・ビジュアルMBA』の本文を覗いてみよう。

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オペレーション・マネジメント(業務管理)は3つの要素に分けられる。

・設計
・管理
・改善

企業は一連の活動を設計し、管理し、改善することによって商品やサービスを作り出し、顧客にそれを届ける。

新しい仕事をはじめたり、新しい責任を任されても、ひるむ必要はない。

落ち着いて、工程を書き出そう。

複雑な部分を見つけて、単純にしよう。

プロセスを分析してみよう
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オペレーション・マネジメントの鍵になる用語

リードタイム: 注文が入ってから商品・サービスを顧客に届けるまでの時間
■スループット: 一定時間内に生産できる商品・サービスの量
■サイクルタイム: 工程の最初から最後までにかかる時間
■生産能力: プロセスから生み出される単位時間あたりの最大生産量
■稼働率: 事業の成果を測る基準。持てるリソースを最適に活用しているかどうか。
■ボトルネック: 一連の工程中でスピードが遅く、全体の能力を低下させてしまうような部分

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興味の湧いた方は、ぜひ『ザ・ビジュアルMBA』で続きをチェックしてみてください!