アメリカの名門カレッジ2年間のMBA講義をイラストでまとめた新刊書籍『ザ・ビジュアルMBA 経営学の要点を学べるスケッチノート』は、リーダーシップや財務・会計、マーケティングなどに至るまで全20科目を網羅的に、しかも視覚的にざっとつかめるのが良いところ。しかも全20科目について、監訳の星野リゾート・星野佳路さんのワンポイントレッスンまで付いています。
その中から今回は第1章「リーダーシップ」の項目をご紹介していきます!

星野佳路(ほしの よしはる)
株式会社星野リゾート代表
1960年長野県軽井沢生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、米国コーネル大学ホテル経営大学院修士を修了。帰国後、91年に先代の跡を継いで星野温泉旅館(現星野リゾート)代表に就任。以後、経営破綻したリゾートホテルや温泉旅館の再⽣に取り組みつつ、「星のや」「界」「リゾナーレ」「OMO(おも)」「BEB(ベブ)」などの施設を運営する“リゾートの革命児”。

まず、「リーダーシップ」の本質とはなんだろうか? 考えてみよう。『ザ・ビジュアルMBA』監訳者・星野リゾート代表の星野佳路さんによれば……

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 マネジャーや経営者には「演技力」が求められる。自分が思う理想的なチームリーダー像=キャラクターを作り上げて、役になりきり、「演じる」のである。チームのメンバーたちは、どんなときに、どんな気持ちで、何を考えて、この組織に貢献してくれるのかを理解したうえで、効果的なリーダーを自分がどのぐらい演じきれるかが、リーダーの条件になる。そういう腹づもりで読んでもらうと、本章の理解が深まるだろう。

 逆に言うと、誰もがよいマネジャー・経営者になる素質を持っている。自分の性格がマネジャーや経営者に向いているか/向いていないかが問題ではない。自分が考える、「効果的で正しいチームリーダー」の姿があるのであれば、それを演じ切る力こそ、マネジャー・経営者の能力なのである。(第1章監訳者解説より)

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つまり、誰もがリーダーの素質をもっている!ってことになる。

では続いて、イラスト満載の新刊書籍『ザ・ビジュアルMBA』の本文からも一部ご紹介していこう。

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リーダーシップは経営を超える。

リーダーシップとは、ありのままの自分を出し、

他社をやる気にさせることで変化を促し、

よりよい結果を出すことだ。

リーダーシップの基本

戦略:未来に向けたビジョンを作り、継続的な成功に向けて会社を位置づける。
実行:戦略に基づいて結果を出せる組織の体制を構築する。
人材管理:社員のやる気と熱意を上げ、コミュニケーションを図る。
人材育成:社員を育てて未来のリーダーにする。
人格:誠実に行動し、人間的な心の知性を発揮し、大胆に決断し、信頼を築く。

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次に、あなたがどんなリーダーになりたいかを考えてみてほしい。

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どんなリーダーとしてのブランドを築きたい?
人からどんなふうに見られていますか?
あなたに会った人は、あなたについてどんな印象を持ち、あなたをどう思うでしょう?
それがあなたというブランドです。

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あなた」がどんなブランドか、思い描けただろうか。

続いて、5段階方式でブランドを築き、結果を出してみよう。

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5段階方式でブランドを築き、結果を出す

1) 今後1年間に出したい結果をいくつかに絞る
 顧客、投資家、社員、そして組織全体にとって何がいいかをかならず考えよう。
2) どんな人間として知られたいかを決める
 どんな結果によって、どのように人から見られたいかを考えよう。なりたい自分を説明する言葉を6つ選んでみよう。たとえば、謙虚、前向き、献身的などだ。
3) 言葉を組み合わせてブランドを定義する
 6つの言葉を2つずつ組み合わせて、3つのフレーズを作ってみよう。たとえば、謙虚で前向き、私欲がなく献身的などだ。
4) リーダーとしてのブランド声明を作り、見直す
 「私は〇〇(出したい結果)を達成して、〇〇(3つのフレーズ)として知られたい」というブランド声明を作ったら、「これは本当の自分を表しているか?」「これがステークホルダーのために価値を生み出すことになるか」「リスクはあるか」と自問してみよう。
5) 現実的なものにする
 ほかの人にブランド声明を聞いてもらい、それがあなたの振る舞いに一致しているかを聞いてみて、調整を加えよう。あなたのブランドは、あなたが交わす約束だ。だから、それを現実的なものにして、約束を果たしてほしい。

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